糸かがり手製本はん・ぶんこの糸かがり

一文物語365 飛 糸かがり手製本

手製本制作、ついに糸でかがる工程にやってまいりました。

糸かがりということもあり、糸は1本のみでかがっていきます。

できれば、かがるための表紙と本文、そして裏表紙すべてが揃ってからのほうがよいのですが、制作時間の都合上、今回は、かがれるところまでやることにしています。

本文冊子が1冊出来上がっていませんが、そこまで進めていきます。

目次

道具

糸かがり手製本の道具

糸と針があれば、基本的には問題ありません。

針は、先が尖っていない針を使います。紙を誤って指してしまうので。クロスステッチ用の針を使用しています。

製本針もありますが、針の太さが少し太めなので、穴の広がりをおさえるため細めの針を使用。

また、冊子をおこえこむクリップや、糸用ワックスがあると、より制作がスムーズになります。

糸:レース糸

レース糸紫野

使用している糸は、レース糸。

横田株式会社のダルマ糸。#40の紫野という種類。

単色のものやグラデーション糸もあるので、どれを使うか迷います!

ダルマレース糸#40 紫野 | レース糸 | PRODUCTS | 横田株式会社-ダルマ糸製造元-

糸用ワックス

糸用ワックスThread Heaven

糸用ワックス–Thread Heaven。

手芸サイトなどを探して手に入れました。

糸用ワックスThread Heaven
糸用ワックスThread Heaven

指で糸を押さえて、糸を引っぱります。糸がワックスでコーティングされます。

ワックスをつけることで、絡まりが少なくなり、糸の保護にもなります。

糸かがりの流れ

表紙の糸かがり

表紙の外から内側へ一度糸を通して、反対の穴からまた外へ。

表紙の厚紙を二つ折った理由は、内側へ糸を通すためです。

また、最後に外に出ている糸を内側に入れ込んで、厚紙を貼りわせます。そうすることで、糸が内側に隠れます。

表紙と本文の糸かがり

表紙に、本文冊子を重ねます。

本文冊子の穴へ、糸を通します。

表紙と本文の糸かがり

本文冊子の内側。隣の穴から、外へ糸を通します。

表紙と本文の糸かがり

同じ位置の表紙の穴に糸を通します。

最初に表紙に通した糸をまたぐようにして、もとの穴から糸を出していきます。

こうすることで、表紙と本文冊子が糸で結ばれるような形になります。

表紙と本文の糸かがり

また本文冊子の同じ穴から内側へ糸を通して、次の穴へ。

次の穴から外へ出て、さっきと同じように表紙の穴へ通して、糸を引っ掛けて、この穴へ戻ってきます。

基本的には、1つ前の冊子の糸を軸にして、糸を回していきます。

糸かがり手製本の背

実際には、折り返しの部分にもやり方がありますが、こんな感じで繰り返していくと、本のようになっていきます。

背に、糸目もきれいに出てきます。この作りでは、背表紙はありません。背表紙がないことで、どのページも平らに開くことができるようになるのです。

糸かがり手製本の背

最後の冊子が出来上がるまで、余っている糸は、いままでかがってきたところが緩まないように結んでおきます。
もちろん、ほどけるようにしておきます。

本の形なって、完成までもう少し。

出来上がりが楽しみだ!

制作中の手製本に掲載している一文物語は、毎日、当サイトでも更新しています。

作品は、小説投稿サイトで読むことができます。

一文物語365 飛 糸かがり手製本

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