アニメーション映画「ウルフウォーカー」を見て、濃密な手描きのアニメ世界観に引きこまれ、メッセージ性のある物語に感動した!

アニメーション映画「ウルフウォーカー」パンフレット表紙

アニメーション映画「ウルフウォーカー」を見ました。

濃密な手描きの良さが全面に出て、ストーリーも、映像も音楽にも感動した。

海外作品で、神話をモチーフにしつつも、現代にも通じるメッセージ性もあった作品。

精霊との関わり、日本人なら精神的に親近感も湧くテイストで、オススメの映画。

目次

様々な対立軸で考えさせられる映画

アニメーション映画「ウルフウォーカー」パンフレット表紙
パンフレット表紙

1650年アイルランドの町・キルケニーが舞台。

オオカミ退治を仕事にする父をもった少女ロビンが、森でオオカミと一緒に生きる少女メーヴに出会い、仲良くなる。

ロビンは、それまで自分もオオカミを退治すると、父にその意欲を見せていたが、メーヴと出会ったことで変化する。

護国卿に雇われている父と、オオカミとの間で、ロビンの気持ちが揺さぶられ、人々の心を変えていく物語。

最初から最後まで、手書きのアニメーションが温かくも力強く、最後まで目を離せなかった。

物語は、二の次くらいで見に行ったつもりだったけれど、深い物語に引き込まれて感動した。

ロビンと父、ロビンとメーヴ、オオカミ、森、母の不在、様々な対立軸が描かれていく。

物語が進むにつれて、それらが一つに集約されていく。

そして、一人一人の心が動き、とても感動した。

手描きアニメーションの醍醐味

アニメーション映画「ウルフウォーカー」パンフレット裏表紙
パンフレット裏表紙

独特なキャラクターデザイン、背景、精霊の描写、オオカミのアクション、手描きならではの表現の豊かさがあった。

1コマ1コマ止めて、絵としても見ることもできるし、少しずつ動かして、アニメの動きも見ても飽きないくらい。

下絵をそのまま使っているようにも感じ、線画が残っているのがわかる。この手描き感もいい!

その上に水彩の柔らかい塗りが、「ウルフウォーカー」の世界観を表しつつ、見ている人の視点を包み込んでくれる。

目立たないところで、3DCG処理されて、2Dでありつつ、立体的な動きも映像として楽しめる要素だった。

広がりと深みのある音楽にも浸れる

民族的な音楽が混じりながらも、神話的、神秘的な深みのある音楽も聞いていて良かった。

濃密な手描きアニメーションの世界観を耳でも味わえるようだった。

素敵な音楽だった。

単独で聞いていても、「ウルフウォーカー」の映画が頭の中に浮かんでくると思う。

サントラが欲しい。

まとめ

アニメーション映画「ウルフウォーカー」ロビンとメーヴ立て看板

今まで見たアニメ作品の中で、指折りでいい作品だった。

物語を通じて、人が生きる上で、何を背景に生きてきて、何を犠牲になってきたのか、考えさせられた作品でもあった。

メッセージ性もかねそろえ、アニメーションの面白さもあったいい映画でした。

アニメーション制作:カートゥーン・サルーン
監督:トム・ムーア/ロス・スチュアート
脚本:ウィル・コリンズ
音楽:ブリュノ・クレ/KiLA(キーラ)

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