小説「裏世界ピクニック-ふたりの怪異探検ファイル」著:宮澤伊織 を読んで、現代少女たちの冒険小説だった!

小説「裏世界ピクニック-ふたりの怪異探検ファイル」著:宮澤伊織 の表紙

この小説との出会いは、友人に勧められ、しかも本屋さんで買ってその場で手渡されました。

なかなか、こういった形での本との出会いはありません。

私は、手渡された本は読むポリシーで、それだけオススメ度合いが強いと思っているからです。

ましてや、今回のように買ってくれたのですから、ありがたく受け取り、読ませていただきました。

小説の目次・あらすじ

  • ファイル1 くねくねハンティング
  • ファイル2 八尺様サバイバル
  • ファイル3 ステーション・フェブラリー
  • ファイル4 時間、空間、おっさん

仁科鳥子と出会ったのは〈裏側〉で”あれ”を目にして死にかけていた時だった。――その日を境にくたびれた女子大生・紙越空魚の人生は一変する。「くねくね」や「八尺様」など、実話怪談として語られる危険な存在が出現する、この現実と隣り合わせで謎だらけの裏世界。研究とお金稼ぎ、そして大切な人を探すため、鳥子と空魚と非日常へと足を踏み入れる。

現代少女の百合的な冒険小説

ピクニックじゃない、冒険だ

タイトルには、ピクニックとあるのですが、もはや命がけの冒険です。

現実と裏世界を行ったり来たりしてはいますが、裏世界の謎を解きながら、怪奇な現象とモンスター的な存在と戦いもあります。

SFの位置付けではありますが、描写はファンタジーなところもあって、登場人物と冒険しているような感覚になりました。

少女のバディ

女子大生二人が、果敢にも見知らぬ異世界を進んでいきます。全く性格の違う二人、一人は人見知りで、引っ込み思案。片や性格も明るいポジティブでアクティブ。

二人で、様々な苦難を乗り越えて行くのですが、人見知りの主人公が次第に変化して行く姿も読んでいて楽しめます。

きっと一人では進めない所も、表世界では出会うことがなかった二人で、突き進む不思議な組み合わせが、主人公の葛藤や変化を上手く描いています。

惜しい結末

詳しい結末は、書けませんが、とにかく惜しい。ちょっと薄いというのが、正直なところ。

きっと1巻では、全部は書ききれないのでしょう。そのかわりに、2巻も出ていて、続きが読みたくなってしまいます。

まとめ

1巻では完結ではありませんが、まだまだ数多くの謎が残された裏世界を通して、二人の関係性が密になって行くお話です。

主人公の気持ちや行動が、裏世界とそこで出会った人物と関わることで、変化して行くところに、とても目がいきました。

友情モノと言ってもいいでしょう。

裏世界の謎や現象には、どんなものがあるのか、2巻も楽しみにしたいと思います。

漫画版もあります!

2巻の感想は、こちらから!

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この記事を書いた人

水島 一輝

水島 一輝

一文だけの小説も書く小説家。毎日1つ一文で完結する物語を書き、5年目1700作を超え、今も続く。Webデザイン業を経て、中学生時代から物語を書いて暮らしたいという思いが忘れられず、実現すべく作家活動を行っている。ファンタジー小説をオンラインで更新し、手製本を手がけて作品販売も行っている。

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