一文物語集「小さな翼の種」

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一文物語集「小さな翼の種」の表紙
目次

作品詳細

一文で完結する物語。
――それは、たった一文だけで広がる想像の世界

一文物語集「小さな翼の種」の本文見開き

クスリと笑えるものからシュールなものまで。
どこから読んでも、続きはない。

5年半毎日制作し、2018年末に制作を終えて、約1年ぶりの新作の一文物語集。

「翼」や「種」からイメージを膨らませた一文物語が70本。

挿絵とともにおさめられた手のひらサイズの小さな本。

「翼の種」


植えた翼の種は、いつ芽が出て飛んでいってしまうか分からないので、見張り続け、羽が生えたらさっと背中につけ、心身軽くなるとあっという間に空高く飛び、羽からは新しい翼の種が蒔かれていく。

一文物語集 小さな翼の種 より

「時を生む木」


忙しい彼らはこぞって、こっそり、時を生む木の苗を買って育て始めるのだが、面倒を見ることができず、時が得られるはずの実もならず、枯れていく時間だけをただ過ごしていく。

一文物語集 小さな翼の種 より
一文物語集「小さな翼の種」を見開きで手で持ったところ

表紙から本文、裏表紙までを糸一本でかがり、丁寧に仕上げています。

大きさは、見開きにすると文庫本サイズになります。そのため「はん・ぶんこ」と呼んでいます。

手のひらに乗るサイズで、大きくなく小さすぎない持ち心地です。

本文は、1ページに一文というシンプルな構成になっています。

どのページから読んでも、一文で完結するので、順番はあまり意味をなしません。

一文物語集「小さな翼の種」の背

背表紙をつけていないため、どのページも平らに開きます。

一文物語集「小さな翼の種」の表紙と裏表紙

表紙は、OA和紙にインクジェットプリントしています。

和紙独特のやさしいにじみ具合はあきがこず、光の加減で表紙の表情が変わります。

一文物語集「小さな翼の種」の本文寄り

本文用紙は、クリーム色の書籍用紙を使用していますので、目は疲れにくくなっています。

和紙の表紙の温もりと、手製本ならではのあたたかさと美しさが感じられます。

一文物語集「小さな翼の種」の表紙裏側見返し寄り

手軽に持って、気軽に読むことのできる形になっています。

本の詳細

一文物語集「小さな翼の種」の手製本
サイズA7(縦105mm 横75mm 厚み10mm)
ページ数80ページ
著・挿絵・印刷・製本水島 一輝
発行日2020年3月1日
価格900円

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一文物語について

一文物語集「小さな翼の種」の表紙

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