2017年6月14日一文物語あとがき-1週間放置したアイデア
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今日の一文物語は、広大な麦畑が舞台。
目次
着想
1週間ぐらい前に、広大な麦畑の写真を見て、ここを舞台に何か描けないかなと思っていました。
すぐには話が思い浮かばずに、しばらく放置していました。
できれば、J・D・サリンジャーの有名作の邦題に響きを似せたいと、頭の隅で考えていました。
なかなか物語が固まらずにいましたが、ふと設定を拝借すればと思いつきました。
その放題には、「つかまえて」とあったので、追いかけるか、追いかけられているのかというイメージを浮かびました。
その作品は、兄が妹に会いに行く流れを書いた作品だったので、逆に妹の立場から兄を追いかけているのはどうかと、考えました。
妹が兄を追いかけていたら、広い麦畑に迷い込んでしまった、という今日の一文物語になりました。
オリジナルとは
タイトルに似せたり、設定が重なったりすると、それは真似なのか。
オマージュといえば、カッコイイかもしれない。
でも、オリジナルにはなかなかならない。
もし、オリジナルというなら、きっとそのオリジナルを知らないだけなんだろうと思います。
アイデアを盗んだり、真似が悪いわけではない。ただ、同じことを同じ方向に向けるから、いけないんだと思う。
私は、ジャン=リュック・ゴダールの言葉が好きである。
そのアイデアを
どこから持ってきたかは大事じゃない。
どこに向けて使うのかが大事なんだ。
一度、自分の中で噛み砕いてから、組み直すことで、それはもとの同じ光ではなく、自分の光に輝くんだと信じている。