2017年6月16日一文物語あとがき-答えのない苦しみをともに
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今日の一文物語は、綿あめから連想しました。
目次
着想
2日ほど前に、綿あめが写った写真をたまたま見て、綿あめから物語が作れないかと思いました。
最初に追いついたのは、お祭りのシーンだったり、浴衣をきた少女が綿あめを持つシチュエーションでした。
少女がその綿あめを持って、誰かを待つイメージはありましたが、それ以上なかなかイメージを膨らませることができませんでした。
そこで、誰かを待つ待ち合わせシーンに固定して、綿あめとつなげようと考えました。
もし、綿あめを持っているのが年を重ねた人なら、逆に印象的ではないか。
いや、綿あめを持つ老婦、というイメージが強く出てきました。
そして、待ち人を登場させず、そこを想像させてしまえ、という形にしました。
印象と答えのない苦しみ
綿あめを持つ少女は、容易に想像できたのですが、ほのぼのしすぎていて、それ以上なにも考えつきませんでした。
あまり組み合わさらないだろう、綿あめと老婦。
思いついた瞬間に、頭から離れない強い描写になると感じました。
では、なぜに、綿あめを持っているのか、待ち合わせの目印にしていたら、いったいどんな人を待っているのか、考えたら楽しくなりすぎて、考えすぎて、逆に苦しくなってしまいました。
やってくる人は、どんな人なのだろうか。
結論が出ませんでした。
なら、この気持ちを物語に落とし込んでしまえと。
結論を出さないまま、その一部だけをはっきり描こうと思い、今日の一文物語になりました。
綿あめを持つ老婦が待っていた人とは、いったいどんな人だったんだろうか。