足跡の二重の意味を出すのに悩んだ2018年6月22日一文物語のあとがき
自分の足跡を残したかった彼は、アスファルトの上を歩くのをやめ、土につけた跡は葉に隠され、砂漠では砂風に消されてしい、まだ固まっていないコンクリートに足を取られてその場から動けなくなり、銅像となった。
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2018年6月22日の一文物語も、作り出すのに時間がかかってしまった。
砂漠についた足跡、から発想させて作ったのですが、このインスピレーションから全く先に進みませんでした。
アイデアは、枯れてから絞り続けていくと、溢れる出す時がある
足跡、が出てくる一文物語作品は結構あります。
使いやすかったり、印象に残せる言葉ではないかと思って、安易に使いすぎてるかもしれません。
ネタ切れなところも否めませんが、もう1800作ほど作っていると、ネタが常に溢れてくるわけではありません。
常に、必死でカラカラの雑巾を絞っています。
でも、面白いことに、想像は絞り続けていると、時に、スポンジのように水を含み出す時があるんです。
足跡の二重の意味
足跡、と言ってもいくつか意味が思いつきます。
砂漠を歩いた時につく足跡そのものであったり、歴史や成長、結果といった意味もあります。
本作は、後者の意味合いをどうにか出したいと思って悩んでいました。
本文中の最後まで前者の意味合いで、最後、銅像にその意味を託した形になりました。
あと、想像におまかせな部分として、コンクリートで動けなるところは、私の遊び心です。
どう想像してもらうか、どう捉えてもらえるか、言葉で何かを伝える、想像してもらエルのかという自分からの問いでもあります。
いつか、読んでくれた方の感想を聞いてみたいです。
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