FileMakerで、検索用タグを付けて一文物語を書き出す
一文物語365の糸かがり手製本は、印刷から製本作業まですべて自宅で制作しています。
印刷業者さんへの依頼はしていません。表紙や本文のプリントも家庭用のプリンターで行っています。
一文物語の管理とプリントをするまでの制作過程をご紹介します。
FileMakerでの一文物語管理
一文物語は、テキストエディターにまず書き起こします。
その後、データベースアプリケーション「FileMaker」に登録していきます。
基本的には、日付と本文で運用しています
ひと月分、日付と一緒に書き出したり、ランダムで選出したり、とテキストエディターではできないことをデータベース上で行っています。
手製本の本文形式は、1ページに日付と本文という構成です。
AdobeのInDesignというアプリケーションに読み込むためのテキストデータを作成します。
InDesignに読み込んで、日付部分と本文部分にフォントや文字サイズを適用させるのですが、ひとつずつ手作業でもできなくもないのですが、時間がかかります。
検索と置換を使って、文字スタイルを一発適用させるため、FileMakerから書き出す際に、目印となるタグを付けます。
タグ付き書き出し専用のデータベース
一文物語のデータベースとは別に、書き出し専用形式にしたデータベースを作成しています。
二つのデータベースをリレーションシップさせて、書き出し専用形式のデータベースに一文物語を読み込んでいます。
その際、書き出し専用形式データベースには、タグがつくようにしています。
タグといっても、”☆”や”▲”といった日付や本文には、使用されない記号で挟み込むようにしています。
テキストデータの整形
FileMakerからは、CSV形式で書き出されます。
そのままでは、扱いづらいため、一度テキストエディターに読み込んで、整形します。
私は、Mac専用のテキストエディター「hagoromo」で読み込んでいます。
「”」や「,」不要なものがあるので、それを消します。
検索置換で、置き換えていきます。
「”,”」を「\n」にします。
「\n」は、正規表現で、改行となります。
指定部分を改行に置き換えたので、日付と本文は、2行になりました。
残りの「”」を消します。本文に「”」は使用していないのですが、念のため、確実に消すために、「”☆」「▲”」と指定して、記号を残す形にします。
日付が「☆」に挟まれて、「▲」で本文を挟む形にできました。
「2017年」も必要ないため、検索値に「2017年」。
置換の値を空白にします。決してスペースなども入れません。
スペースを入れると、スペースが置換されて、間が空いてしまいます。
「2017年」がすべて消えました。
テキストをこの状態にしてから、InDesignに流し込んで、文字スタイルを適用していきます。
次は、InDesginでの作業です。詳細は、下記の記事へ。