小説やキャラクター作りに使っている類語辞典やネーミング辞典10冊!
私が小説を書く時や、物語を作る際に使用している辞典があります。
その多くは、類義語、類語辞典で、ボキャブラリーを増やすだけでなく、キャラクターの性質も左右する言葉選びにも活用しています。
類語辞典6冊とネーミング辞典2冊、想像世界を描くための辞典を2冊ご紹介します。
角川類語新辞典
類語辞典の中で、語彙数が一番多いと思われる類語辞典。
同じ語を別の形で言い換えたい時や、繰り返してしまうところを一言で言いたい時など、様々な場面で役立っています。
「天文」「暦日」といった項目ごとに、それに関する言葉が一箇所に集められています。一つの言葉から、似た意味を持つ様々な言葉に触れられるのも良いところです。
同じ語でも、意味が違ったり、ニュアンスが少し違っても参照ページが書かれているので、簡単に調べることができます。
感情類語辞典
単に感情に関する語彙が載っている辞典ではありません。
その意味から人の動作や心理反応、内的な感覚、長期の感情を表すサイン、隠れた感情を表すサインなど、パターンごとに整理されています。
感情から、どういう心理で動いていくのか、を考えることができます。
キャラクターを表現する際、最もよく使う辞典です。
増補改訂版が出て、類語のバリエーションが増えています。
性格類語辞典ポジティブ編
感情類語辞典シリーズの性格、とりわけポジティブな性格の類語辞典。
感情類語辞典と同じく、その性格の特徴から来る心理や行動がまとめられています。
私が参考になるのが、ポジティブな性質の中にもネガティブな部分が分析されているところです。
ポジティブな性格ゆえに、周囲に与えるマイナスな影響もあったり、自分の視野を広げてくれます。
物語を作る中で、使うだけでなく、キャラクターを作り出す上でも参考になる1冊です。
性格類語辞典ネガティブ編
キャラを作る上で欠かせないマイナスな部分。
ネガティブな性格があることで、より目立たせることもできます。それが特徴になることもあり、また共感を呼ぶこともできます。
ネガティブ編特有の項目で、克服する方法が書かれています。すべてのネガティブを克服する必要はありませんが、克服することと物語を絡ませることで、そのキャラの成長する場面を見せることができます。
物語において、ネガティブな部分は、とても使える要素で、キャラクターと切っても切れない重要なポイントです。
場面設定類語辞典
自分がその場所に実際に行って、体感するのが一番でしょう。
なかなかそうもいかないので、場面設定類語辞典も参考になります。五感を通して整理されているので、場面の特徴をつかむことができます。
また、ヒントとして物語が展開する状況や展開も提示されていたりします。
ただ、著者がアメリカの方なので、アメリカや海外の雰囲気が強いので、日本を舞台にしている場合には、少し注意する必要があります。
日本向けの場面設定の辞典もあります。
私は所有していませんが、場面設定類語辞典に比べると、一場面の内容が少なく感じられます。
でも、日本の場面を感じとるには、使える辞典でもあると思います。
トラウマ類語辞典
キャラクターの性格を作っているものに、トラウマではないかと思っていたりします。
創作のキャラクターだけでなく、自分や人も何かしたらのトラウマや揺るがすことのできない闇があったりするはずです。
しかし、なかなかそのトラウマがあるからといって、それをどう表現するのか。とても難しい部分でもあります。
キャラクターのブレは、ネガティブな部分やトラウマのところが理解できておらず、それに共わない行動していることも多いです。
それに自分ではそのトラウマを経験しているわけではありません。トラウマ類語辞典を引くことで、ヒントを探すことができます。
幻想世界11カ国語ネーミング辞典
日本語であれば、類語辞典で言葉を見つけることができます。
格好いい名前をつけたい時や、独特な名前を考える際には、ネーミング辞典が役立ちます。
私が所有している本書は、11カ国語の言葉が紹介されています。
日本語、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、ラテン語、ギリシア語、アラビア語、中国語。
カタカタが降ってあるので、造語も簡単に作れます。
1冊あると、何かと助かるネーミング辞典です。
最近は、新しいネーミング辞典がでています。
幻想世界和風ネーミングナビゲーション
類語辞典に近いですが、創作寄りの日本のネーミング辞典。
分類は、自然、人間、社会、信仰、武術、器具にわかられています。
調べたい内容によっては、類語辞典より創作寄りのネーミング辞典の方が、使いやすかったりもします。
最近は、新しいネーミング辞典がでています。
空想世界構築教典
ファンタジー世界を作る際に必要な情報が網羅されています。
舞台となる土地やそこに作られる都市や町、村の特性に始まり、宗教や階級、戦い方や魔法についても、幅広く設定や考え方が載っています。
幅広いだけに、内容自体は、浅めではあります。
考え方を知ることができれば、自分なりに作っていけることもできます。
官能小説用語表現辞典
官能小説こそ表現ひとつで、面白さが別れてしまうジャンルではないかと思っています。
ありのままを描くのか、比喩で表現をしてあくまで想像させるのか。どちらにせよ、読者を楽しませる言葉選びが重要です。
本書は、比喩表現においては、うなる表現ばかり。
官能世界の言葉とはいえ、その発想や切り口は、一般的な小説でも応用できると思わされました。
まとめ
様々な視点でまとめられた類語辞典やネーミング辞典を読むだけでも、知らない言葉に出会うことができます。
調べることにも使えますし、創作の広さも変わっていきます。
自分の語彙を増やしたいとか、表現を磨きたいといった時に参考になります。
でも、最終的には書くことが最高の作品を作る要素になるでしょう。