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小説の文章は「場面」「説明」「描写」でできている。読書猿さんの小説の文章覚書が分かりやすい!

ノートとペン

小説のプロットはできているのに、いざ、本文の文章を書こうと思っても、何を書いていいのかわからなくなった時がありました。

小説の文章とは、何なのか?

私はそれが知りたくて、本やサイトを探しました。スバリ私の疑問に答えてくれていた記事を見つけました。

物語は作れたがどんな文章で小説にしていいか分からない人のための覚書 読書猿Classic: between / beyond readersです。

小説の文章は、何からできているかを、わかりやすく、そして細かく解説されています。

私は、これで小説の文章を書くことに向き合うことができました。

私が、そうか、と勉強になったポイントを絞ってご紹介します。

目次

小説の文章は、「場面」「説明」「描写」

小説の文章は、大きく3つに分けられます。
《場面》、《説明》、《描写》です。

このことは、他の本に書いてあったのですが、こちらの説明を読んで納得することが多々ありました。

それぞれ文章で書かれたときに、読者がどう感じるか、ということです。言わば、機能としての役割が何なのかがしっかり書かれていました。

場面とは

 《場面》は、物語が今まさに起こっているように伝える文章です。大抵は、登場人物の会話を主にして、それに人物のアクションを伝えるシンプルな言葉が加わって構成されます。
会話が主になるので、文章の進行と物語の進行はシンクロします。

場面では、読者は、目の前でその様を見ているということがわかりました。

私は、文章の書き方によって、この速度感が表現できるのだなと知りました。

その感覚はあったのですが、自分の中で消化できずにいました。

説明とは

 《説明》は、物語を大づかみに述べる文章です。細かいところを省略して伝えるので《要約》と呼ばれることもあります。

大づかみなので、少しの文章で、長い時間の物語を伝えることができます。

映像で言うことろの編集に近い感覚を私は覚えました。

時間経過をコントロールすることもでき、場面や描写では表現できない補足的なことも説明することができるのだなと分かりました。

描写とは

 《描写》は逆に、物語の特定の部分を詳しく伝える文章です。
詳しく伝えるために、たくさんの文章を使いますが、その間物語はまったく(ほとんど)進みません。

《描写》している間、物語はスローモーションかストップモーションになります。

描写は、ある特定の箇所に向かって、カメラがズームして行く印象があります。

その間は、物語の時間はゆっくり流れていく。

このことを知ってから小説を読んでみると、まさにそうだなと感じることができました。

小説の文章は、物語世界の制御装置

時間のコントロール

小説の文章がこれら三点で、構成されていることがわかり、やっと私はそのシーンで何を書くべきなのかを考えられるようになりました。

文章の構成によって、読者に与える時間経過が変わることで、スピーディーに進めたいシーンで、たらたらゆっくりに感じてしまう文章を書いては意味がありません。

そう考えると、見せたい物語の中で時間をコントロールし、その上で情報を制御しなければならないことに気づきました。

一文一文における言葉選びやそこに含む物語の情報量のコントロールをするだけでなく、物語全体を制御する視点を持ちながら、設計していく必要があるとわかりました。

推敲・フィードバック

小説の文章の制御と設計がわかったことで、やっと自分の意図を物語の中に落とし込めるようになりました。

それ以前は、文章を書いていても、分かるようで分からず書いていたので、意図もなくハチャメチャだったと思います。

推敲する際も、意図したことが表現できているのか、やっと俯瞰して見ることができるようになりました。

また、私の小説を誰かに読んでもらった際に、フィードバックを受ける際も、文章の何を、構造をどう改善すればいいのか、わかり始めました。

場面の中における会話と登場人物の本音

もう一点、なるほどと思えたことがありました。

 登場人物が何をどのように話すかだけでなく、何をどのように話さないかを書けるようになると、随分変わってきます。
最初はツンデレ・コラムといわれる、下にあるような二列できた表を使うのもよいかもしれません。

場面 人物  本音 実際の発言

登場人物の会話、セリフには、本音を言っている場合もあれば、本音を隠してその逆を言うこともあるのです。

私にとって、これは新しい気づきでした。登場人物のセリフは、意図を持って書かなければならないと気づきました。

何を思って、そう言っているのか。

自分が話すときを思い返してみれば、当然のことでした。

実際に口に出したことが、本音であることもあれば、そうでないこともあります。その感情を含めながら、場面に登場するキャラクターを描く必要があるのだなと。

それがセリフにも宿ると感じました。

まとめ

小説の文章は、大きく3つに分けて「場面」「説明」「描写」で、できている。

小説をよくよく考えて読めば、分かるようなことだとは思ったのですが、指摘されることで、より小説の文章が何でできているのか明快になりました。

私は、本当に、これでもう一度小説を書くことに向き合うことができました。

小説の文章を書く際に勉強になった記事シリーズは、この記事で終わりになります。

全体を通して、小説の文章構成を知ったことで、できることがたくさんあると感じました。
物語の展開方法にも文章でコントロールしなければなりませんし、文体というのも、文章がなんたるかがわかって表現できるのだなと、やっとやっと理解できました。

小説の文章が書けず、苦しかったのですが、これからまた楽しく書いていくことができます。

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ABOUTこの記事をかいた人

水島 一輝

2013年6月より毎日一つ、一文だけで完結する一行小説を今も作り続けて、作品数は1,700本を越える。Webデザイン業を経て、中学生時代から物語を書いて暮らしたいという思いが忘れられず、実現すべく作家活動を行っている。ファンタジー小説をオンラインで更新し、手製本を手がけて作品販売も行っている。