小説の文章を書く際に書き手として勉強になったサイト「涼格インダストリィ・文字精錬研究部」

図書館

小説のプロットはできているのに、いざ、本文の文章が書けなかった時がありました。

前回の記事では、その時に読んで小説文章の書き方のヒントを得た本をご紹介しました。

さらに、小説文章を書く際に理解を深めることのできたサイトと出会うことができました。

涼格インダストリィ・文字精錬研究部と言うサイトです。

涼格インダストリィ・文字精錬研究部Webサイトスクリーンショット

このサイトを読んで、目から鱗が落ちるほど、勉強になったことを3点に絞ってご紹介します。

人称(視点)および語り手について

目的の詳細は、ひとつは、素人作家同士の議論で悩んでいる人に対するヒントの提供。初心者が小説を書いていると、小説をわかったような気になっている人から「視点がブレている」だのなんだのと余計なアドバイスをもらい、混乱することがある(私の場合、三人称小説の地の文に登場人物の独白を織り込んだシーンを書いたことに対して注意されたことがある。今読み返しても視点処理的には全く問題のないシーンで、指摘としては的外れだが、自分の文章の下手さに悶絶する)。そういう人のためのガイドとして役立てばいいなあというもの。

0.本レポートについてより

私も、まさに引用した登場人物の内心の言葉を書いて、指摘されたことがあり、では地の文に何を書いていいのか、とたびたび悩むことがありました。

三人称で書くことが多いので、このサイトと出会えた時、光を見たように思えたことを記憶しています。

3-1.人称(視点)についてでは、各人称による効果や文章表現が詳しい説明されています。

一人称や三人称で書く際に、気をつけるべきことが理解できます。

さらに、コラムの視点がブレでお困りの方に(人称について補講)では、

三人称小説を書くとしばしば起きるのが、「視点がブレる」という現象。これは、語り手が一体どういう「キャラクター」なのかをしっかり考えていないために起きる。

とありました。
地の文に何を書いていいのかわからないのは、誰が書いているのかはっきりしていなかったと気づきました。

もちろん書くのは、私、作者であるのですが、書いている間、誰か別に書く人物が自分の中にいる感覚がありました。

「語り手」と言う視点も、しっかり考える必要があったのだなと気づき、腑に落ちました。

地の文は誰ものか

会話文は登場人物のもので、地の文は作者のものだと言う間違った認識から生じる。

3-2.小説の文章技法

これにも、ハッとしました。
前述のように、地の文は語り手のものかと言うと、そうではないのです。

地の文は、登場人物のキャラクターや説明について書かれていくことを考えると、その登場人物の視点に還元されるべき書き方にすべき、と言う内容がありました。

地の文で書くキャラクターについて、ふさわしい文章で、書き分けていく方が良いと私は理解しました。

作者は裏方なのです。文章の中に、作者独特の表現はあっていいのですが、作者が登場してしまってはいけないのだなと思いました。

読者の充実度、疲労度を計算した文章、構成の設計

3-3.時間に現実味を持たせるの項目では、小説の中の時間について語られています。

正直、このサイトを読むまで、小説の中に流れている時間に意識を持ったことなど一度もありません。

ましてや、自分が書く際に、その流れを意図的に設計することもありませんでした。もちろん、時系列という意味では考えますが。

小説の中で流す時間をどうコントロールするかで、読者がどう充実し、疲労するのか、という意識を持ちました。

起承転結、序破急、三幕構成などストーリーの展開方法は意識するのですが、さらにそれぞれのシーンで、読者にどう感じてもらいたいのか、意図的に構成する必要もあるのかと思いました。

私は、読者の充実度と疲労感を意識することによって、一つのシーンで出す情報量のコントロールを覚えました。
出す情報と、あえて出さない情報を考え、それがどう効果を出すのかも考えるようになりました。

そうすることで、文章の量のコントロールやページ配分、はたまた文章表現、言葉選びなどにも意識が向き、小説の全体から一文における設計までをつどつど考えていけるようになりました。

まとめ

人称(視点)および語り手について、地の文、読者の充実度、疲労度を計算した文章、構成の設計だけでなく、涼格インダストリィ・文字精錬研究部のサイトに書かれたこと全てを読んで、小説文章の意識が変わりました。

それこそ、書いた一文がどう読者に伝わるのかわからず、何を書いていいのかわかりませんでした。

このサイトを読んで、小説文章の本質や文章設計が読者に与える影響を知ることができました。

私にとって、小説文章を見直す転機となりました。

もし、小説文章が書けず、悩んでいることがあったら、一度読んでみると、ヒントが見つかるかもしれません。

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この記事を書いた人

水島 一輝

水島 一輝

一文だけの小説も書く小説家。毎日1つ一文で完結する物語を書き、5年目1700作を超え、今も続く。Webデザイン業を経て、中学生時代から物語を書いて暮らしたいという思いが忘れられず、実現すべく作家活動を行っている。ファンタジー小説をオンラインで更新し、手製本を手がけて作品販売も行っている。

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