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宇宙で生活する近未来で描かれる最高峰のヒューマンドラマアニメ「プラネテス」
アニメ「プラネテス」は、2070年、境界線のないはずの宇宙で、宇宙のゴミ拾い屋と様々な人々との間で起こる葛藤を描いたSFアニメです。
アニメ「プラネテス」は、幸村誠さんによる原作漫画「プラネテス」をアニメ化。
26話構成で、長い作品ですが、ストーリーがしっかりしているので、毎話物語に引き込まれます。
宇宙社会も現代社会と同じ、大人事情がたくさん絡み合い、しかし、危険な宇宙で命をかけて生きる人々の想いに感動する場面もたくさんあります。
スペースデブリ
「プラネテス」でメインとなる用語。宇宙ゴミです。
主に、廃棄された衛星やロケット、宇宙船の残骸です。それが、地球の周りをぐるぐると回っています。
それらが地球に落下する場合は、多くは大気圏で燃え尽きてしまうのでそれほど大事には至りません。
しかし、宇宙では、たった1つの小さなボルトでさえも、宇宙旅客機に激突すれば、大破するほどの大事故につながります。
作中でもこの事故が、過去の事件として大きく描かれています。
二度とそういった事故を起こさないようデブリ回収屋がいます。しかし、宇宙では肩身が狭い立場に追いやられています。
個性豊かな登場人物とサラリーマン社会
宇宙には、境界線も国境もありません。デブリ回収会社だけでなく、宇宙ステーションには、多くの人種の人々が働いています。
宇宙の社会とはいえ、そこは現在社会とあまり変わりありません。
宇宙に憧れて入社してくる新入社員の夢をことごとく砕いていくのも、なんとも皮肉めいています。
しかし、一般ルールを少しずつ破りながら、自分たちの正義を貫いていくところデブリ回収屋の信念も、心にグッとくるものがありました。
それは、人種関係なく、宇宙に出れば、人。地球や人、環境、未来を守りたいデブリ回収屋が、多くの人々の気持ちを動かしていきます。
プラネテス=惑う人、宇宙は人の悩みを解決してくれる?
「プラネテス」は、古代ギリシャ語で「惑う人」を意味します。
宇宙には、目的をもって、悩みをもって、様々な理由で多くの人がやってきます。
SF要素が満載でありながら、決して難しくはなく、デブリ回収屋と関わっていく中で、悩みを解決したり、前に一歩踏み出す勇気をもらっていきます。
それは、何も宇宙でなくても、地球の現実世界としても捉えることができる内容です。
人と人のぶつかり合いがコミカルに描かれます。企業ドラマ、科学、宇宙の謎、恋愛、地球と宇宙、国家、身分、テロ、死、忍者……。
未知の宇宙の世界で起こる人間ドラマ模様。
いろんなことを気づかせてくれるアニメーション作品!
原作漫画との違い
原作漫画とアニメで、ストーリーの時系列が変わっています。
アニメでは、新入社員のヒロインが入社してくるところから始まり、時系列が整理されて作り直されています。
その分、SFがわからない方でも、作品に入り込みやすい流れになっています。
また、原作漫画では、宮澤賢治の思想が練りこまれているのですが、アニメではその色が極力押さえ込まれています。
漫画とアニメの比較をしながら、見るのも面白い作品です。
キャスト・スタッフ
声と歌に魂を注ぐ声優と、世界を構築するスタッフ
キャスト
ハチマキ:田中一成
タナベ:雪野五月
フィー:折笠愛
ユーリ:子安武人
課長:緒方愛香
ラビィ:後藤哲夫
エーデル:伊藤舞子
ドルフ:加門良
クレア:渡辺久美子
チェンシン:檜山修之
リュシー:倉田雅世
ギガルト:若本規夫
ナレーション:小林恭治
スタッフ
原作:幸村誠
監督:谷口悟朗
脚本:大河内一楼
コンセプトデザイン・設定考証 :小倉信也
キャラクターデザイン:千羽由利子
メカニカルデザイン:高倉武史・中谷誠一
美術監督:池田繁美
色彩設計:横山さよ子
撮影監督:大矢創太
編集:森田清次
音響監督:浦上靖夫
音楽:中川幸太郎
製作:サンライズ
アニメ「プラネテス」まとめ
宇宙を舞台に、デブリ回収屋を中心に繰り広げられる思惑をもった人々の葛藤が描かれていきます。
人間の進歩のために宇宙進出を目指していく中で、人間模様を丁寧に描いた作品です。