Macでファイル名変更リストを作成して、ターミナルから大量ファイルを一発でリネームする方法!
Macで、大量のファイル名を変更したい時、連番にするだけなら、Finderの機能で簡単に変更できます。
しかし、元ファイルが整理されておらず、一つ一つ変更していく場合は、かなり大変です。
ファイル名変更リストを作って、その通り変更できたらとても効率的で、楽です。
今回は、Macに元から入っているアプリだけで、ファイル名変更リストを作って、指定した通りに一括でファイル名を変更するやり方をご紹介します。
名称を変更するファイルを一箇所に集める
今回は、わかりやすくするため、ホームディレクトリ( ホームアイコン
があるところ)にフォルダを作ります。
00_ファイル名変更
とフォルダを作成し、ここに変更したいファイルを入れます。今回は、画像ファイルを変更してみます。
表作成アプリで、ファイル名変更リストを作成
次に、一箇所に集めた元ファイル名から、新しいファイル名の紐付けするためのリストを作成します。
Macにある表作成アプリ「Numbers」やエクセル、Googleスプレッドシートなどでファイル名一覧を作成していきます。
こんな感じの表を作成します。現在のファイル名、新しいファイル名、実行ファイル用コマンドの3列。
現在のファイル名を表に入れていきます。大量にあるので、ファイル名だけ取得します。
ファイル一覧をすべて選び、command + C
で、コピーします。
Mac標準のテキストエディットアプリを立ち上げます。
テキストエディットのフォーマットを標準テキストに変更します。
Command + V
で、さっきコピーしたものを貼り付けると、ファイル名だけテキスト化されます。
さらに、テキスト全部を選択して、command + C
で、コピーします。
表の元ファイルの列にCommand + V
で、ペースとします。
新しいファイル名を作ります。
コマンドの列に、mv
元ファイル名
変更後ファイル名
をスペースで区切って表示させます。
“mv ” & A2 & ” ” & B2
コマンドの列に数式を入れて、全列に適応させます。出来上がったコマンド列をすべて選択して、コピーします。
ふたたび、テキストエディットに戻ります。すでに入力されていたものは削除して、表アプリでコピーしたものをペーストします。
このテキストファイルを保存します。
ファイル名は、re-name.sh
。保存先を変更したいファイルのあるフォルダを指定して、shファイルとして保存します。
ターミナルで、shファイルを実行
Mac標準でインストールされているアプリ「ターミナル」を起動させます。
ターミナルでは、すべてテキストでやりとりしていきます。
使うコマンドは、基本この3つ。
- ls /現在いる階層のフォルダやファイル一覧を表示
- cd /フォルダやファイルに移動
- sh /shファイルを実行する
ターミナルを起動すると、文字列とカーソルだけ表示されます。初めて起動する場合、ホームディレクトリにいるはずです。
ls
と入力し、returnキー
を押してみましょう。
[00_ファイル名変更]フォルダがある階層のフォルダが、一覧表示されます。
もし、違う場所であれば、cd $HOME
と入力して、returnキー
を押してください。ホームディレクトリに戻ります。そして、ls
を実行してください。
[00_ファイル名変更]フォルダ名をコピーします。
cd 00_ファイル名変更
と入力して、returnキー
を押します。
[00_ファイル名変更]フォルダの中に移動します。
ls
と入力し、returnキー
を押します。
変更したいファイル一覧と、shファイルが表示されます。
ファイル名を変更するコマンドを入力します。sh re-name.sh
と入力します。
returnキー
を押した瞬間に、ファイル名が変更されるので、ご注意ください。
良ければ、returnキー
を押します。
問題がなければ、すぐ下に次の行が表示されます。エラーがあれば、エラー内容が表示されます。
Finderを見てみると、すべてのファイル名が指定したものに変更されています。
以上で、ターミナルを使用した一括でファイル名を変更する方法でした。
ターミナルは、そのまま終了してもらって大丈夫です。
まとめ
一つ一つ手作業で地道にファイル名を変更もできますが、リストを作成してターミナルを利用することで、ファイル名を変更できます。
大量のファイル名を、指定通りに変更したい場合には、有効的な方法です。