Book Lovers 2020 様々なジャンルの本が一堂に、好きな本が1冊は見つかるブックイベント!
2020年3月4日から3月29日まで開催されているブックイベント「Book Lovers」を、見てきました。
私の作品も参加しているブックアート展。本好きの人が、本好きの人のために作るイベント。
装丁に凝った手製本、ブックアート、仕掛け絵本、絵画、写真集、zineなど、「本」を自由に解釈されて生み出された「本」が集結していました。
様々なジャンルの本が一堂に、1作品ずつ、手にとって楽しむことができました。
Book Lovers @MOTOYA Book・Cafe・Gallery
場所は、京王線の初台駅から少し歩いた住宅街の中。一般住宅に並んで、静かなところにあります。
出迎えてくれるのは、全参加者の作品とプロフィール紹介が額縁に入った展示。
この看板があるところの階段を上がったところが入り口です。
店内は、ぐるりと本が展示されています。50作品ほどの本が集まっていました。
すべて手にとって読むことができます。
絵本や写真作品も多くある中、今年は文章作品も多くありました。どれも面白い世界観のものばかり。
アートブックもあり、驚きや考えてさせてくれたりもします。
女性オーナーから、一つ一つ作品の熱い説明も聞けますので、気になった作品は、質問してみてください!
好きになった5作品
一つ一つ作品を実際に手に取って見た中で、好きな作品5つだけご紹介します。
神・人間及び人間の幸福に関する短論文 / 河村塔王
見た目のインパクトは、一番。人の頭のような、脳のようにも見えます。
種を入れる瓶らしく、そこにシュレッダーにかけられたような細かな紙が詰め込まれていました。
その細く切られた紙には、しっかり文字が印字されていて、読むことができました。
もちろん、外からしっかり読むことができるように、位置も調整されていると聞きました。
作家の脳を本として表現すると、こういう形になるんだろうなと感じられました。
Serendipity / f3hito(フミヒト)
図形詩。英語の文字列で、詩のテーマが図形で表現されていました。
もちろん、英語も文としても読めます。
見開きで図形詩と、訳がのっているので、英語がわからなくても楽しめました。
図を楽しむ、詩を楽しむ、英語を楽しむ。
初めて触れた図形詩という世界が、とても面白いなと思いました。
古墳のひみつ / 芥子川亜紀
タイトルから中身がまったく想像つきませんでした。
ちょっと難しいお話なのかなと思って、開いていくと、冒頭の写真でいっきに作品世界に引き込まれました。
目の引く写真と、柔らかな短い文章で、サクサクとページをめくりました。
不思議な時空旅行ができる作品でした。
夜を灯す1ページの物語 / yukirico
切り絵集。
夜の雰囲気を感じとれて、どれも綺麗。印刷されているとは思えませんでした。
何度も表面を触ってしまいましたが、印刷でした。
切り絵もとても細かく、色がついていたりして、物語を想像させてくれます。
夜、落ち着きながら、読んでいたい本でした。
ながいそら・そらがない / 大山美穂
文字の順番を入れ替えて、別の言葉にするアナグラム。
オフィス街の写真とともに、そこから連想される言葉が、面白おかしく、別の言葉に言い換えられています。
その内容は、オフィス街で働く人たちが思うことが多く書かれていて、とても共感できる部分あったりしました。
ただ、どれも、クスクスと笑ってしまうほど。
とても面白かった作品です。
まとめ
いつも好きな作品を個人的に選ぶのですが、いつも以上に選ぶのが難しかった。
それだけ面白い作品が集まったBook Lovers。
これだけあれば、好きになってしまう本が1冊は見つかってしまうでしょう。
既成の本にとらわれない、作家性にあふれた作品ばかりでした。
Book Lovers 開催情報・アクセス
2020/3/4(水)~ 3/29(日)
13:00~20:00
※月曜・火曜 お休み
※最終日は17時まで
※入場は閉館の30分前まで
東京・初台の静かな住宅街の中にある、ブックカフェ・ギャラリーです。
Cafeでの展示になりますので、ドリンクのオーダーをお願いします。
MOTOYA Book・Cafe・Gallery
住所:〒151-0061 東京都渋谷区初台2-24-7
京王新線初台駅中央口改札南口 – 徒歩8分
小田急線代々木八幡駅 – 徒歩10分
千代田線代々木公園駅八幡口 – 徒歩10分
渋谷駅西口より京王バス
系統 -渋61、渋63、渋64、渋66
初台坂下バス停 – 徒歩3分
Webサイト:MOTOYA Book・Cafe・Gallery Webサイト
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