「心がつながるのが怖い 愛と自己防衛」という本を読みました。
読み始める前は、タイトルの「心がつながるのが怖い」とは、どう意味かわかりませんでした。
心がつながった方が生きやすさがあると、私は思っていました。
しかし、人は無自覚に心の壁を作ってしまっていることがわかりました。それは、傷つきたくない自己防衛が働いていたのです。
印象的だったポイントをご紹介します。
目次
幼少期の親との関係が自己防衛を生む
本書は、カウンセリングに来たクライアントの話がベースに書かれています。
そのため、パターンに合わせた事例が紹介されている。
大人になってから、夫婦関係がうまくいかなかったり、異性とのパートナーの関係、両親との関係の悩みが発端で、自分の性格をどうにかしたいことから始まります。
人間関係をひもといていくと、多くは幼少期の親との関係性にあることがわかります。
親にされたことが、自然と体と心に染み込んで、それが悲しみとなり自分の傷となる。
大人になってもその悲しみに触れないように、隠そうとして自己防衛が働くというのです。
自己防衛の気づくには、悲しみと向き合うこと
自己と寄り添うことは、人生で感じた悲しみや、出会った愛や愛の欠乏に寄り添うことでもあります。
幼少期やその後の人生で、愛や愛の欠乏から距離を置くと、ほかの人が自分のことをすきかどうか感じる自分自身の心とも距離を置くことになるという。
その悲しみや愛と向き合うと、自分が傷つき、危険にさらされていると感じてしまう。
しかし、それは生きている実感を強く感じる練習でもあります。
自らの悲しみや痛みを受け入れ、他の人と良好で親密な関係を築けて初めて人生を肯定されたと強く感じることができるようになる。
まとめ
本書では、心とつながりたいけど上手くいかない事例がさまざま紹介され、その解決策も提示されています。
しかし、実際は、自分ではなかなか気づけないのが正直なところだと思えました。
カウンセラーに指摘されて初めてわかることもあるのかなと思います。
私自身が、紹介された事例と似た経験があると、振りかえることもでき、そういえばそうだったと思えることもありました。
人間関係や心をどうしても開けないと思っている方には、その解決のヒントになるものが得られます。
著:イルセ・サン
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