ほしおさなえさんとlotto140の140字小説。本じゃない本の物語アイテム

第二十四回文学フリマ東京戦利品 lotto140

2017年5月7日に開催された「文学フリマ東京」。

プロ・アマ問わずの文学作品展示即売会です。文学に関するものであれば、紙1枚でも販売することもできます。

私自身も出店していましたが、好きな作家さんたちのブースをピンポイントでまわって、アイテムを入手してきました!

140字で小説を書かれている方々のアイテムをご紹介。

140字といえば、Twitterの最大入力文字数。

その140字きっかりに文章をあわせた小説を書いていくサークルさんの作品は、昔ながらの印刷方法で印刷されて、少し変わった形をした本やカードになっています!

目次

ほしおさなえさんの140字小説活版カード

「猫と月と僕」一四〇字小説活版カード第十期特装版

第二十四回文学フリマ東京戦利品 ほしおさなえ 「猫と月と僕」一四〇字小説活版カード第十期特装版

小説家ほしおさなえさんの140字作品集。

少し厚みのある紙に活版印刷された小説集。

「猫と月と僕」一四〇字小説活版カード第十期特装版

猫をテーマにした小説5作品がカードに印刷されていました。

ふんわりとして印象の紙に、キリッとした文字が印字されています。

猫の視点、僕の視点、はたまたどちらの視点にも捉えられる少し不思議なお話でした。

「猫と月と僕」一四〇字小説活版カード第十期特装版

猫が印刷された厚みのあるトレーシングペーパーが挟まれていました。

すこしボヤケて見える140字小説。猫の気まぐれな気持ちを表現しているのかと思ったりも。

「猫と月と僕」一四〇字小説活版カード第十期特装版

持ってみると、紙の温かさが伝わってくるような感じがします。

インクの重さすらもわかるような、しっかりインクが紙に乗っていて、文字一つ一つに重さがあるのかと思わせてくれる活版カードです!

ほしおさなえさんは、小説「活版印刷三日月堂」シリーズの作者でもあります。

小説は、活版印刷の魅力と活版印刷によって紙に印字された言葉によって、人々の心を動かされていくお話です。涙がこぼれるほど素敵なお話です!

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lotto140サークルのアイテム

「lotto140」は、小説家ほしおさなえ先生の「140字小説講座(よみうりカルチャー大森)」受講生によるサークルです。

受講生の作品も、それぞれ表現方法が違っていて、それぞれに独特の世界観があって毎回楽しみにしています!

フリーペーパー

第二十四回文学フリマ東京戦利品 lotto140 フリーペーパー

わら半紙のような紙に、二色ですられたフリーペーパー。

小さな包み紙

第二十四回文学フリマ東京戦利品 lotto140 月永佳世

使用済みの切手と折りたたまれた紙が入っていました。その紙には、中華街と題された140字小説。

いっそ爆発してくれないか紹興酒

笑ってしまった!

異類草子

第二十四回文学フリマ東京戦利品 lotto140 異類草子
第二十四回文学フリマ東京戦利品 lotto140 異類草子

ゆきさんの「えどつこ」の最後のセリフの表現が、ふっと心を暖かくしてくれました。

たれごじらんさんの「じゃっ、」は、ホラーかと思ったり、いろんな気持ちを想像させてくれました。

ねこモノがたり

第二十四回文学フリマ東京戦利品 lotto140 ねこモノがたり
第二十四回文学フリマ東京戦利品 lotto140 ねこモノがたり

紙とインクの色合いがとてもいいです!!

イラストもスタンプチックでかわいい!!

どの作品も猫の表現が、違っていて面白かった。

中でも、月永佳世さんの料理と猫をかけ合わせた140字小説は、独特な表現だった。でも、ありそうだなと想像してしまった!

猫といえば、やはりSFか。瀧川道さんのSFめいたお話も好きです!

手紙 Yellow Tail

第二十四回文学フリマ東京戦利品 lotto140 瀧川道 Yellow Tail
第二十四回文学フリマ東京戦利品 lotto140 瀧川道 Yellow Tail
第二十四回文学フリマ東京戦利品 lotto140 瀧川道 Yellow Tail

瀧川道さんの作品。

封を空けると、時代を越えて届いたと思わせるデザインの手紙。

古代地図に書かれた140字小説と、一枚の手紙全体から世界観が伝わってきた。

まとめ

一般的な小説に比べると短い140字の小説。その短さなの中に、文字数以上に広がる物語と世界が楽しめる。

ちょっとした時間が読めてしまうのも、またいい。心が朗らかになる作品が多く、楽しめました。

lotto140 Webサイト

著:ほしお さなえ
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