当ブログは「note」に移行します。
新しい投稿は「note」にアップしています。
フォロー、ブックマーク、RSSでの登録、よろしいお願いします!
小説「活版印刷三日月堂 海からの手紙」by ほしおさなえ を読んで、魂を宿らせる活版印刷には、人を魅了する力があると知った!
当ページのリンクには、アフィリエイトリンクが含まれています。
「活版印刷三日月堂」シリーズの2作目。
1作目を読み終えて感動して、1年もたたずに2作目が発売。
読み始めたら、止まらずに1日で読み終えてしまった。
目が離させなかった。
目次
活版印刷三日月堂 海からの手紙
本作には4編の物語がありました。
主人公はそれぞれ独立しているのですが、活版印刷三日月堂という印刷所に共通してやってくる人々です。
今やプリンターやコピー機が普及して、活版印刷なんて耳慣れないし、昔の印刷方法という印象でした。
でも、本作を読んでいると古めかしさというよりは、活版印刷という技術に新鮮さを感じとれました。
作中、活版印刷で制作されていくイベントの案内状、名刺、豆本、本には、活版印刷をする職人だけでなく、制作をお願いする依頼者の気持ち、まるで活字に依頼者の魂が込められているように物語が表現されているな、と感じとることができました。
印刷物ができあがるたびに、自分はなぜだか嬉しくて目を潤ませていました。
実際に自分が活版印刷されたものを持っているからかもしれません。
印刷された字は、プリンターで印刷されたそれとは、なにか印象が違うのです。
インクの濃さというわけでもない。
インクの定着度なのか。
そういうものでもない。
力強さがあるような……。
言葉を表現する人の魂が込められているような……。
紙に載り移ったそれは、手で触れることができるような感触がある。
現代においても、文字とは切っても切れない関係です。
小さく薄い板状の中で見る文字が、世界を覆い尽くしているかもしれません。
紙に印刷された文字や言葉。
魂を宿らせる活版印刷には、人を魅了する力があるのだと思いました。
2017年7月に「活版TOKYO」というイベントも開催されます。
活版印刷に興味を持った方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
ポチップ
活版印刷三日月堂の小説感想記事
小説「活版印刷三日月堂 雲の日記帳」by ほしおさなえ を読んで、登場人物の成長や人生の岐路を進む姿に...
小説「活版印刷三日月堂」シリーズの4作目。 5巻、6巻が発売されていますが、番外編で、4作目が本編完結作となっています。 完結作ということもあって、三日月堂の集大...
小説「活版印刷三日月堂 空色の冊子」by ほしおさなえ を読んで、弓子が三日月堂にやってくるまでの成長...
小説「活版印刷三日月堂」シリーズの5作目。 4作目で完結とされていた本作シリーズに、5作目が登場。 三日月堂シリーズの番外編で、三日月堂店主の弓子が生まれる前から...
小説「活版印刷三日月堂 小さな折り紙」by ほしおさなえ を読んで、三日月堂のその後と登場人物の成長が...
小説「活版印刷三日月堂」シリーズの6作目。 4作目で完結とされた本編の後日編として、あれからの三日月堂やそこに関わる人々のその後が描かれています。 一番気になる...