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2019年11月24日に開催された文学フリマ東京。
そこで入手したアイテムをご紹介。単語カードを模した物語集。
私の作品も載っているのですが、本作に参加しているナヲコさん制作の超短語カード2。
作品の中身は一緒なのですが、紙にこだわって作られた特別仕様版。
内容を知っているとはいえ、紙や色が違う魅力的な作品となって、欲しくなって購入しました。
英単語カードを模した英単語が学べる超短い物語集の第2弾!
作家が4名に増え、参加者それぞれが選んだ英単語を使って、他の参加者が140字程の物語をつくる企画作品。
参加作家の私が好きな作品をご紹介します。
私は、「べに鮭」の色を購入。
辛口の「鉛」の超短語カードも良かったけど、明るさに惹かれました。
内容は全く同じなのに、別の作品を手に取っている感じがしました。紙の力って、すごい!
本作には、超短語カード企画主催の紙男さん、ナヲコさん、かくらこうさんの作品があります。
それぞれの好きな作品をご紹介していきます。
白黒の世界を直視できない僕は、三つの目薬を点す。まずは赤の目薬を右に一滴、左に一滴。次に緑の目薬も右に一滴、左に一滴。仕上げに青の目薬も右に一滴、左に一滴。しばらくして瞼を開ければ、そこは鮮やかなカラーの世界が広がる。脚色された偽りの世界が。
新しい世界を見せてくれるのかと思いきや、皮肉めいた作品で、心を動かされた作品でした。
人生を選び直す権利を与えようと女神は微笑んだ。「あのときもしも」と何度も考えた分かれ道、「もっと上手くやれたはずなのに」とシミュレーションした数々の失敗が浮かぶ。私は首を静かに横に振った。夢から覚めると子どもたちは私の両側で寝息を立てていた。ここより他に選びたい今なんてないのだ。
140字ぴったりで作品が作られています。どんな作家なのかを連想させ、生きる意気込みと優しさが伝わってきてほっこりした作品でした。
私が祖父の双眼鏡で見たものは……母が頭の空洞に飼う小鳥、箱型の満月、鞭を打つ天使状生物、口紅製造の為に採取される少女の味蕾、いやに親しげな眼球、インク壺から流れる宇宙……眼が景色に吸いこまれそうになった時、祖母に双眼鏡を取りあげられた。安楽椅子の祖父には、両目がないのだった。
一単語一単語から想像させられる世界観が好き。そして、最後の一文がどういう意味なのか、その意図を考えるのが楽しい作品でした。
140字程度の短い物語ではありますが、その世界観は作家性に富み、どの作品も面白かったです。
紙の質や色の違いで、全く魅力が異なる気づきもあって、作品制作に参加させてもらっていたとはいえ、二度楽しむことができました。
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