糸かがり手製本は、糸の色で本の印象が変わる
ここ数日をかけて、「一文物語365 2014年集」の糸かがりを終えた。あとは、表紙と裏表紙を糊で閉じるだけ。
今作は、糸の色をどうするかで悩んだ。
いつもだったら、迷うことがない。表紙を作っていると、自然とどの色の糸にしようか決まる。
表紙と裏表紙の色が違うので、そこで悩んだ。糸の色自体もそうだが、グラデーションの糸もあるので、どれが合うかわからなかった。
今回は、選んだ2色を試しに糸かがりをした。
最初に、青と白のグラデーション糸をかがった。
かがっている最中に、違うなぁ違うなぁ、と思いながらも一冊分かがっていた。
出来上がりを比べようと思っていたから、最後までかがり終えなければ意味がない。
そして、次に、単色のエメラルドグリーンっぽい糸。
2色を比べて、エメラルドグリーンっぽい糸に決めました。
単色だと面白くないかなぁ、と思ってもいたけど、表紙と裏表紙をぐっとしっかり繋いでくれた色になったので、グラデーションより良い印象に見えた。
10冊かがったけど、最初のグラデーション糸も切って、もう一度グリーンの糸でかがり直したので、11冊かがったことになる。
集中力を維持する修行のようだった。
かがり始めは、先は遠いけど、本文ページにはページ数がふってあるので、それが進むに連れて、小さな達成感を味わえる。
そして、表紙と裏表紙が一本の糸でかがり終えた時は、やっぱり嬉しい!
途中、糸が切れたり、間違えたり、紙が破れたりしたら、やり直し。
できあがれば、一冊一冊、愛着が湧いてくる。
かがった糸を見てみると、掛け合う糸で細かな模様になっている。
はぁ、我ながら、素敵である。
とはいっても、糸かがりにおいては、こうしたいのにできていない部分もあるので、より完成度を高めていきたい。
あとは、表紙と裏表紙の口を閉じる作業。
2014年集の完成ももう少し。
完成が楽しみ!