豊かさとは、なんだろうか。
そんな疑問が浮かんだ理由は、小説を書くビジョンを決めた時でした。
小説を読む人の想像を豊かにし、人生も豊かにする。私自身も想像を豊かにし、人生を豊かにする。
私が小説を書くビジョンは、読む人の想像を豊かにし、人生を豊かにする!そして、自分も! より
この中に、4つも「豊か」が出てきます。
私が思う豊かさとは、なんだろうか、と思うにいたりました。
私の中にあった豊かさは、心の中で、木を大きく育てていくことのようにイメージが湧きました。
豊かさ、という心の木
地にがっしり根を張ります。
太い幹を空へ、天へ伸ばします。
地球を包み込むように枝葉を広げていきます。
そして、宇宙をも包み込みます。
私自身がそんな木であるように。
別に動けなくても、あらゆる方向に伸び広がる枝があれば、いい。
不動であることが、どこか安心感を与えるもののよう。
ただ、そこにいるだけで、何もしていないかもしれない。
休んでいるだけかもしれない。
ゆっくり創世しているかもしれない。
時に、枝にとまる鳥たちがいる。
巣を作ったり、できた実を食べるものもいる。
ただ、あるがままに、そこにいるだけでよかった。
もし、枯れてしまっても、落ちた枝葉が地に還る。
幹の空洞を何者かが住まいにするかもしれない。
残った物に、残ったものが何かを見出すかもしれない。
そこにあり続けなければ、そうならない。
私という木
変化が取り囲んでいても、根と太い幹でしっかり立て居られます。
軸は折れず、あらゆる方向に枝を広げておけば、様々な変化も見ることができます。
様々な方向に、まっすぐではないかもしれない枝を伸ばしているかもしれません。
大きさや形が不揃いの、たくさんの葉があるかもしれません。
枯れて落ちてしまうかもしれません。
でも、遠くから見ると一本の木です。
その幹、その芯は、自分であり、変わることはありません。
そんな木のように、心が成長できることが、とても豊かに思えるのでした。

