まだ心が開ききっていない自分に、彼は頼ってほしかったと言った。
昨日、リレー小説を書き終えての感想をブログにした。
そこに書かなかったことがある。
内容が個人的な指摘だと思ったため、別の記事にしておこうと思う。
相談せず、頼ることをしなかった自分
リレー小説を書いている時、自分の最後の担当回がなかなか書けずにいた。
初稿はすんなりと書き上がり、フィードバックをもらうため、もうひとりの執筆者に送った。
毎回のことだが、フィードバックをもらうと、結構打ちのめされる。
伝えたいところが伝わっていない筆力に悔しさを覚え、確信をついた指摘、意見が直に心に刺さる。
これは自分を否定されているわけではない。すぐにもっと面白くなるように書くぞ、と気合が入る。
しかし、最後の回に限っては、なかなか書きまとめることができなかった。
そんな時は、もうひとりの執筆者に相談すべきだった。
が、できなかった。
もし、ここで相談ないし、頼る姿を見せたら、自分はダメな人間だと思われるのではないか思ったからだ。
借りを作ったら、あとから何か言われるかもしれないし……。
自分ひとりで切り開くことこそ、力がつくと考えていた。
相談して、頼ってほしかったと彼は言った。
リレー小説の感想の話をしているときに、もうひとりの執筆者はそう言ってきた。
もともとリレー小説を始める経緯は、お互いの創作の勉強をしようというところにあった。
彼は、悩む部分があれば、一緒に考えたかったとも付け加えた。
そう言われた瞬間、自分は相談しなかったことを後悔した。
以前の仕事でもそんなことを言われたことはあったが、「いやいや、一人で乗り切ってみせます」的な、どうしょうもないプライドで粋がって進んでいた。
それでできたものは、たいしたものじゃなかったような気がする。
2015年の起点から2年。
まだまだ自分をオープンにはできていない。まだ、弱い自分を見せることに抵抗があるんだと思う。
でも、彼の一言は、自分のそんな部分は見ていなかったんだと思う。悩む部分を解決して、よりいい作品づくりを目指していたにも関わらず、自分はまだ心を開いていなかったんだと気づいた。
自然体を目指して
まだ心の何処かで、何かが引っかかっている。
なかなか書き上げられず、正直つらかった。でも、リレー小説なのだし、フィードバックを出しながら一緒に作っているのだから、相談くらい、すれば良かった。
今になってみれば、相談しておけば、もっと違う気持ちで小説が書けたのではないかと後悔している。
しかし、もうそれは過ぎ去ってしまったこと。
幸い、次回作にも取りかかり始めることができた。
これからは、もっと正直な気持ちで、向かい合いたいと思う。