糸かがり手製本はん・ぶんこの表紙と厚紙の貼り付け

一文物語365 飛 表紙と裏表紙

前回まで、表紙となる素材、厚紙と表紙・裏表紙の制作をしてきました。

今回は、プリントアウトして切り抜いた和紙と二つに折った厚紙を、糊付けして、1つにする工程です。

表紙と裏表紙と厚紙とノリボンド

写真手前の刷毛の乗った瓶に入った白いものは、手作りした糊です。

フエキ糊を水で薄めて、そこに木工用ボンドを混ぜたのりボンド。手製本界隈ではそう呼ばれているようです。

自分流に強度を調節できたり、張った直後ならすぐにはがせる優れもの。糊の乗り具合も良くて、刷毛を使うことで、よく伸びてくれます。

のりボンドの作り方は、こちらの記事を参照。

手製本を作る際、私が使用している使い勝手のいい糊「のりボンド」

2017.03.14

表紙を裏表紙したところ

切り抜いた表紙を裏返しておきます。

厚紙をあわせるための四角いガイド線を先に書いておくことで、表紙の中央に厚紙を合わせることができます。

二つに折った厚紙

二つに折った厚紙の外側の片面に糊を塗ります。

表紙と厚紙を貼り合わせる

貼り合わせる方向を間違えないように気をつけます。

右綴じ(右開き)の本を作成するので、表紙の場合は、ノド(背)は左側に来ています。

厚紙の山側を左にして、貼り合わせます。

四角いガイド線に合わせることで、曲がらずに貼り合わせることができます。

ヘラで押し付けているところ

厚紙を配置したら、ヘラを使って、厚紙全面を押し付けます。

手で、押し付けるよりヘラを使うことで、効率的に力が伝わります。

表紙と厚紙

速乾性の糊ではないので、完全にはくっつきません。四隅は離れてしまうかもしれませんが、あまり気にしません。

次に、ノドの糊しろを厚紙に沿って、折り目をつけます。そして、糊を塗ります。

表紙と厚紙

厚紙の山側を包み込むように、隙間ができないように、しっかり貼り合わせます。

この時もヘラでもって、表紙の外側から内側へ押し滑らせます。全体にしっかり力をかけることができ、隙間を潰すことができます。

表紙と厚紙

ノドの上下部分を爪で、押し込んでおきます。あとあと、糊しろを閉じる際、きれいな四隅を作ることができます。

一文物語365 飛 表紙

表に返すと、本の表紙に近づいてきました!

小口の糊しろ部分を折っていますが、糊付けはしていません。

厚紙から剥がれないように、押さえ込むためです。

一文物語365 飛 表紙と裏表紙

これを表紙と裏表紙、枚数分行っていきます。

表紙を重ね合わせて、本などを重石がわりにして、プレスします。

一文物語365 飛 表紙の重ね合わせているところ

重ね合わせる時、交互に合わせています。

糊が、はみでて表紙同士がくっつかないように、念のため同サイズの紙を挟んでいます。

糊が乾けば、表紙の完成です!
乾燥時間は、丸一日以上かけています。
ときどき、乾き具合を見ながら、触ったりします。

まぁ、本の完成が待ち遠しいだけなんですけど!

表紙の乾燥を終えたら、糸を通す穴を開けて、やっと表紙と本文を糸でかがる作業に入ることができます。

一文物語365 飛 表紙と裏表紙




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ABOUTこの記事をかいた人

2013年6月より毎日、一文だけで完結する一文物語を現在も作り続けて、作品数は1,400本を越える。映像系専門学校を卒業後、システムエンジニア、Webデザイン業を経て、中学生時代から物語を書いて暮らしたいという思いが忘れられず、実現すべく作家活動を行っている。長編ファンタジー小説を執筆中。また糸かがり手製本による製本および作品販売を行っている。