糸かがり手製本はん・ぶんこ「一文物語365 天」表紙作り
一文物語365の糸かがり手製本はん・ぶんこシリーズの表紙は、パソコン上でデザインしてOA和紙にプリントアウトしています。
プリントアウトして、切り抜いた表紙厚紙を貼るのりも手作りしていて、全て自宅にて作れる形にしています。
表紙デザイン
表紙のマークをIllustratorで、大きさや位置を合わせなが作ります。
切り抜きを考慮して作った表紙用のテンプレートに、背景素材やタイトルテキストを配置します。そして、Illustratorで作ったマークも配置します。
色を調整しながら、何度かテストプリントを繰り返します。
プリント
プリントは、家庭用のインクジェットプリンターで印刷します。
プリントに使用する紙は、OA和紙を使用しています。
実際に、プリントしたもの。A4用紙1枚に、表紙と裏表紙を1枚ずつプリントできます。
羽のような繊維が入っているので、光の加減で表紙の表情が変わります。
切り抜き用のガイドを入れた状態で、プリントします。
裏面には、厚紙を貼るためのガイド線をこの時点で、あらかじめ引いて置きます。裏返すと、透けるので鉛筆で線を引きます。
切り抜き
四隅の斜め線とトンボに合わせてカットします。
表紙と裏表紙の切り抜きができました。
厚紙を貼る
厚紙は、あらかじめ折っておきます。糊は、すぐの貼り直しがきく使い勝手のいい糊ボンドを自分で作って使用しています。
のりボンドの作り方の記事はこちら↓
厚紙の片面に糊を塗ります。
表の裏面に引いたガイド線に合わせて、厚紙を貼り合わせます。ヘラでしっかり押し当てます。
背になる側ののりしろも一緒に、貼り合わせます。
角っこは、爪の先で厚紙に沿って詰めておきます。こうしておくと、全てののりしろを折り返した時に綺麗な角が出来上がります。
厚紙を貼り合わせた表紙。丸1日ほどプレスして、しっかり乾かします。
糸かがり用の穴あけ
乾燥が終わり、表紙と厚紙がしっかり張り付いたら、糸を通すための穴を背表紙側に開けます。
これで、表紙と裏表紙に穴を開けたら、表紙の完成です。
次は、出来上がった表紙と本文用紙を糸でかがる工程です。
次の工程の記事はこちら↓