第二十六回文学フリマ東京の戦利品・ほしおさなえさん・lotto140・宵待ブックス・紙男・月野玉子 x ミジカチャウダー・stone
2018年5月5日に開催された文学フリマ東京。プロ・アマ問わずの文学作品展示即売会です。
私自身も出店していましたが、今回も好きな作家さんたちのブースをピンポイントで回って、アイテムを入手してきました!
私が手に入れたアイテムをご紹介します。
「世界の果ての物語」一四〇字小説活版カード第六期と収納箱 / ほしおさなえさん
本作は、観覧車のマークが印象的で、タイトルにも惹かれて購入。
だかしかし、すでに持っていました。観覧車は、以前サボテンから変更されたとのことだったのですが、その場では思い出せず。
家に帰ってから、一枚、二枚と読み進めていくうちに思い出しました。
少し乾いた印象の作品が集まっています。
今回、カードをしまっておける箱をいただきました。今まで手に入れて作品を、一つの箱にまとめてしまっておけます。
140字小説 作品集 / lotto140
lotto140は、小説家ほしおさなえさんの「140字小説講座(よみうりカルチャー大森)」受講生によるサークルです。
大森での講座が終了するとのことで、今まで作られた中から珠玉の作品が詰まった一冊となっていました。
どれも面白いもので、作者の視線がとても強く伝わってくるものばかりでした。
視界の広さや目線の高さすらも作家によって違い、様々な世界を楽しむことができました。
1作、1作、たった140字だけなのに。
月下遊狸 / 宵待ブックス
もともとlotto140に所属されていた作家さんの作品。
本の作りが蛇腹という面白いつくりの手作り本。表紙やカバーは、活版印刷されたとても印象的な本に仕上がっています。
蛇腹というつくりを利用して、本文の裏側にも遊び心がありました。作中に合わせた何かがいました。
とあるアパートに引っ越した主人公と、その大家さん、そしてそこに現れるある動物との出会いを描いた物語。
古めかしいアパートと人情を作者の独特な視点で、でも優しい言葉で語られたお話。
ところどころに入る擬音が、幻想的な世界に引き込んでくれました。
また、フリーペーパーも楽しく読ませていただきました。こういった普通の文章も、もっと読んで見たくなりました。
紙一会 ツイッターノベル集 / 紙男
約三年ほどかけて制作された1500編ほどの中から厳選された500編が、詰まった1冊。
近未来や生き物、食べも、ファンタジーといった10のジャンルに分けられていて、読みやすい構成となっています。
ツイッターノベルなので、どれも140字以内の短いお話。
しかし、続きを想像させてくれるようなものもあれば、インパクトのある構成、とても優しい語りのものも。
何をどこから読んでも続きはなく、一つ一つ味わえます。
短くても面白さは変わらない 「あっ」という間の物語 vol.1 / 月野玉子 x ミジカチャウダー
「短い」に惹かれて、購入した本。
ショートショートの作品で、タイトル通り「あっ」という間の物語が、6編収められていました。
一般的なショートショートよりも短い構成ではあったものの、しっかりお話が作られていたので、楽しめました。
特に、1編目の「設計図」はショートショートの王道でありつつ、ユーモアのあった作品でした。
stone
2017年11月にリリースされたMac向けのテキストエディタ「stone」。
ブースの前を通りがかった時、なんでテーブルの上に石が置いてあるのだろうと、思いました。
「stone」だからか、と通り過ぎようと思ったのですが、足を止めました。まさか、テキストエディタが出店しているとは思ってもおらず。
気になっているテキストエディタの一つなので、デモを見ながら解説していただきました。
サイトでデモを見ていましたが、実際に実機で動いているのを確認してしまうと、なおさら欲しくなってしまいました。