どうぶつ集成 by 宵待ブックス を読んで、短編集なのに長い時間、距離を旅したように感じられた面白い作品でした!

宵待ブックスのどうぶつ集成とフリーペーパー
Amazon Kindleセール中!

【最大60%OFF】「Kindle本 スポーツ・ホビー関連書セール」対象約4,000冊以上(8/1まで)

【最大50%ポイント還元】「Kindle電子書籍 ポイントキャンペーン」対象約4万冊以上(8/8まで)

【待てば無料】新サービス「Amazon Fliptoon (フリップトゥーン)縦読みマンガ

【最大50%OFF】「『私を、あらたむ』 講談社現代新書創刊60周年記念フェア」対象約600点(8/1まで)

【100円もしくは最大50%OFF】「ミステリファン集合! 講談社の『夏ミス』2024」対象約1,000点(8/1まで)

【100円もしくは最大50%OFF】「『夏の1冊』が見つかる! エンタメ&ベストセラー小説特集」対象約1,400点(8/1まで)

【30%OFF】「小学館 2024年夏 ぴっかぴか小デジ!感謝祭」対象7,000冊以上(終了日不明)

2018年11月25日に開催された文学フリマ東京で、購入した作品。

作者の視点と文体が好きな作家さんの新作短編集。

月を詠んだ一句の栞ツキでした。

9編の短編がおさめられ、いっきに読み終えられました。

しかし、一つ一つのお話は世界のほんの一端を切り取っていますが、読み終えると、長い時間が経過し、長い距離を旅したように感じられた面白い本でした。

目次

きのこのお話が面白い

どうぶつ集成 by 宵待ブックス
  • きのこ花店
  • II fungo mafioso もしくは転がるトリュフ茸

中でも、この2本が面白かった。

ふたごの白いきのこが主人公。

冒頭から、きのこの背丈までに視点が引き込まれました。

そこからは、人形劇のような舞台をイメージして、勝手に読んでいました。

全体的にコミカルで、会話がとてもきのこらしく、違和感がありません。

愉快な世界も終わりには、背景に隠れている怖さが出てきたりして、ハッとさせられました。

きのこの世界、動物、自然界の厳しさも感じられたお話でした。

短編の動物モチーフ以外にもつながりを見て読んだ

どうぶつ集成の正しい夜の過ごし方

これは、単に私の深読みです。

本作は、秋から夏の流れで、動物をモチーフに、一つ一つ書かれた短編小説です。

それ以外には、1作目の中で、使われている言葉、もしくはアイテムが、次の作品にも使用されているなと思いました。

例えば、最初の「正しい夜の過ごし方」では、赤のイメージが出てきます。

2作目の「キノコ花店」に、その赤が作中に出てきていたりします。

2作目の中で使用されたものが、3作目に、といった流れで、最後までモチーフ以外にもつながりを勝手に持って読んでいました。

そんなところを探しながら、読んでいたわけではありません。

しかし、印字された文字、そして文章、そこから描写される作品世界が、なんとなく繋がって見えたのです。

ふと、短編なら、こういう遊び心があっても面白いな、と思いました。

あくまで、勝手な想像です。

まとめ

独特な視点と柔らかな文体が好きな作家さんです。

また、文学フリマ当日に配布されたフリーペーパーの「古書ときどきくらげ」というお話も素敵でした。

雨の降る日、古本屋での何気ない一幕が描かれています。作者の本好きならではの視点だからこそ、書ける一編だと感じました。

宵待ブックスは、オンライン小説投稿サイト・エブリスタにも作品をアップされています。

フリーペーパーの「古書ときどきくらげ」のオリジナル版を読むことができます。

ぜひ、読んでみてください。

宵待ブックス
Twitter:@tn_kayo
note:@kayokofftsky
エブリスタ

あわせて読みたい
第二十七回文学フリマ東京購入アイテム・感想記事目次[2018年12月13日更新] 2018年11月25日に開催された文学フリマ東京で、購入した作品の感想記事をまとめたページです。 一つ一つの作品について感想をアップしています。 このページは、随時更...
宵待ブックスのどうぶつ集成とフリーペーパー

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

シェアはこちらから!
  • URLをコピーしました!
目次