小説「君の膵臓を食べたい」を読みました。
読むきっかけは、いつか読むだろうけど、結局、読まずにいた本を読む企画。
小説が売れて、アニメや映画にもなって、話題になっていたことは知っていました。
どんな作品なのか気になってはいましたが、ようやく読みました。
感動系とは、言われているものの、そこまで感動できたとは言えない作品でした。
目次
ヒロインが死ぬと分かっている友達以上恋愛未満の淡い物語
日陰の男子高校生主人公と日向のヒロイン女子高生が、ヒロインの秘密を知るところから物語がスタートする。
その秘密を抱えたまま二人の仲が、徐々に縮まりつつ、淡々と物語が進む。
友達のいない主人公が、明るく元気なヒロインと過ごすことで、学校内で二人の関係をいいとは思わない者も出てくる。
ヒロインとの出会いや死に向き合うことで、少年が少しずつ成長するところも見えた。
もし、自分が高校時代に読んでいたら、違った感想を持った
正直に言うと、冒頭にも書いたように、感動はなく、面白さもありませんでした。
もちろん、書かれていることは理解できるけど、心を動かされるほど共感できるかと言われると、そこまででもない。
主人公と同じ経験をしている訳ではありませんが、気持ちを汲み取れませんでした。
もし、私が、主人公と同じ高校生の時に、本作を読んでいたら、作品の発するメッセージをもっと違った形で、受け取っていたのだろうと思います。
小説を書く一人の私として、学びや参考になった点
世間がウケる作品の一端を学ぶことができました。
文体の読みやすさや作品の展開、ターゲットにむけたメッセージ性がなんたるかをこの目で見る良い機会になりました。
また、読者層への視点もなんとなく感じ取ることができました。
まとめ
感動や心が動かされるほどの内容ではありませんでした。
読むにあたり期待値を上げすぎたのかもしれません。
しかし、本作を多くの人が読み、映画やアニメ作品まで作られた作品の力を知るいい機会となりました。
小説を読んだことで、読む前まで見ることのできなかった知らなかった世界を切り開いてくれ、いい読書経験となりました。
著:住野よる
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