糸かがり手製本はん・ぶんこの表紙・裏表紙をのりで閉じて完成!
手製本制作も、最終工程へとやってきました。
表紙の開いている厚紙をのりで貼り合わせる作業です。これを終えれば、完成です!
のりの準備
20部制作するので、効率的に作業したい。そこで、使い勝手のいい手作りした「のりボンド」を刷毛で塗っていきます。
「のりボンド」は、紙に塗る伸び具合もよく、貼り間違えた時も、のりを塗った直後なら簡単にはがせます。
速乾性ではない分、簡単に扱えます。乾燥させる必要はありますが、用途によってのりの強度も自分で調整できます。
作り方は、こちらの記事を参考にしてみてください!
表紙
二つに折り、糸かがりされた厚紙の内側にのりを満面に塗ります。
しっかり貼り合わせます。この時、ヘラなどで全面に力を加えていきます。版画で使用するバレンでも良いですね。
縁を閉じていきます。表紙から四辺ひとまわり、大きく紙の余白をとっていたのはこのためです。
まず、下側の糊しろにのりを塗ります。
きっちりエッジが出るように、たるみなく貼り合わせます。
この時、両隅の角をエッジに沿うように、爪などで紙を押し込んでおきます。
糊しろを折った時に、きれいな角が出来上がります。
次に、右側面にのりを塗り、エッジが出るように折ります。
右上の角部分も、同じように爪で押し込んでおきます。
そして、上部にのりを塗り、しっかり折り貼り合わせます。
各辺、折り合わせたあとヘラでエッジにそって押し当てておくと、厚紙のエッジがしっかりと出ます。
表紙より少し、小さくカットした紙。見返しとなります。
片面にのりをしっかり塗ります。
厚紙部分を隠すように、中央に貼り合わせます。
これで、表紙が完成です。
このあと、裏表紙も同じように作業します。
まだのりが乾燥していないので、1枚紙を挟んで置きます。
裏表紙
続いて、裏表紙の厚紙を閉じます。表紙と同じように、のりを塗って、貼り合わせます。
側面を表と同じ要領で、貼り合わせていきます。
角を、しっかり爪で押し込んでおくことで、折り曲げた時、きれいな角ができあがります。
見返し用の紙を貼り合わせました。
制作部数分の重ねて、プレスします。丸一日、このままのりの乾燥を待ちます。
完成
完成した糸かがり手製本はん・ぶんこ。A7サイズの本ができ上がりました。
表紙をめくった内側。見返しもしっかり貼り付いています。
はん・ぶんこは、開くと文庫本サイズになる、ということから名前がついています。
背の糸もグラデーション糸を使用しているので、きれいです!
文学フリマ東京
出来上がった手製本ですが、2017年5月7日に開催される文学フリマ東京で、実際に見ることができます。
イベント参加してブースを出しますので、実際に手に持つことができます。
ぜひ、遊びにいらしてください!
第二十四回文学フリマ東京出店情報
開催日:2017年5月7日(日)
開催時間:11:00~17:00予定
会場:東京流通センター 第二展示場
サークル名:一文物語365
ブース位置:ア-23
アクセス:東京モノレール「流通センター駅」徒歩1分
一般来場:当日の一般来場は無料です。出店者カタログ無料配布(先着・無くなり次第終了)