糸かがり手製本はん・ぶんこの冊子の背に穴をあける作業
一文物語の新作糸かがり手製本はん・ぶんこ、鋭意制作中の水島です。
5月7日の文学フリマ東京のイベントまで、ひと月を切りました。前々から、手製本制作を進めているので、まだ焦りはありません。余裕、大事です!
さて、前回までの作業は、A4用紙をカットして、折る作業でした。
A6サイズになった本文用紙をさらに半分に折って、A7サイズになりました。
今回はこれらひとつひとつに、かがり用の糸を通すための穴を、冊子の背に空ける作業です。
道具
左右に傾斜をつけた板の手作りの道具(写真左)
冊子に穴を空ける位置を印した当て紙(写真中央)
穴を開ける先の尖った針・マイクロナイフ(写真右)
穴受台。A4サイズ程度の大きさ。家にあった廃材で制作。
左右の板との間には、少し隙間を作っています。
冊子に穴を空ける際、針が通り抜けるためのスペースです。
穴を空ける先の尖ったナイフ。直径1.2ミリの穴が空く仕様。
作業の流れ
4枚ひと組にして、中央で折った冊子を一部、背を穴受台の溝に合わせて置く。
穴を空ける位置を印した当て紙を置きます。赤く線が入っている箇所が穴を空ける位置。
はん・ぶんこサイズは、4箇所穴を空けます。
冊子が少し浮いた状態になります。
ナイフを突き刺すと、冊子を突き抜けてくれます。
穴を空けたところ。背に向かって、まっすぐ空けるように意識します。
4箇所、穴を空けました。
背の方から見ると、紙の折り目にしっかり穴が空きました。
部数分、すべての冊子に穴を空けます。サクッと刺さって、穴が空く感じなので、少し快感があったりします。
6冊子分、全部に穴を空けました。最終的にあと2冊子増えて、本文は8冊子になります。
本作の一文物語収録は、2017年1月から4月分なので、4月が終わらないとでき上がりません。できるところから作業を進めています。
次は、表紙と裏表紙を作りたいと思います。
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