[世界を変えた書物]展-東京展-を見て、古より積み重ねられた膨大な知と歴史の繋がりを感じられた!
上野の森美術館で開催されている「世界を変えた書物展」を見てきました。
作品展名だけに惹かれて、どんな本が見れるのか、足を運んでみました。
世界を変えただけの「知」を閉じ込めた書物展だけありました。
コペルニクスやガリレオ、ニュートン、アインシュタインなどの名だたる研究者の名前の本ばかり。
しかも初版の、まさに歴史的書物の数々は、金沢工業大学が所蔵するコレクションから選りすぐられた稀覯書。
またその展示のレイアウトやデザインも見ていて面白かったです。
会場内の写真撮影もOKで、SNSなどのアップもOKでした。
知への入り口
建物の壁には、大きな看板がありました。
会場への入り口。
本の表紙や扉絵に使用されていそうな絵の入り口をくぐっていきます。
知の壁
入ってすぐに、どこかで見たことのなる図や絵を使ったカレンダーが、ずらりと並んでいました。
壁というように、本がたくさん収められた本棚は、まるで洞窟のようでした。
本棚の本やディスプレイされた本は、触ることはできませんでした。
建築関係の書物で、細かく描かれた絵が綺麗に印刷され、今でもはっきり見ることができます。
また、文字、タイポグラフィとしても綺麗です。
なんの本かまではわかりませんが、たくさんの本が並べられ、まさに知の壁。
知の森
知の森という展示スペース。周囲の壁に木々の影が映し出されていました。
ここには様々な本が開かれて置かれています。
ニュートン宇宙、解析幾何、力や重さ、光、電気・磁気などのカテゴリーに別れていました。
下部が、鏡になっているため、表紙のデザインを上からでも見ることができるディスプレイ。
知の壁の最初のカレンダーにあった図の本を見つけました。
どの本も、時の経過を感じさせる紙のくすみ具合が味わい深かったです。
知の繋がり:空間インスタレーション
ここまで見てきた「知」は、どれも独立しているように思っていました。
しかし、それらは、どこかで繋がっていたのです。
それをわかりやすく表現していたのが、この空間インスタレーションでした。
幾重にも積み重なる木の板。
きっと1枚1枚は、別のものでも繋がっているのを表現しているのかと感じました。
様々な分野の理論や研究が、時を経て、繋がっていることを表現しています。
これは、とてもわかりやすかったです。
個々にそれらがあるわけでなく、少しずつ繋がって、今に至っていることを気づかされました。
まとめ
本、1冊1冊の内容は詳しくはわかりませんでした。
しかし、最初は、個別に研究されていたものが、時を経ること中で繋がっていくことに改めて気づかされました。
もし、その中の研究が1つでもなかったのなら、今は存在しなかったのかもしれません。
昔の知識に深いロマンすら感じられる展示でした。
開催期間:2018年9月8日 (土) 〜 9月24日 (月)
開館時間:午前10時〜午後5時
*最終入場閉館30分前まで
*会期中無休
入場料:無料