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綿谷りささんの小説「インストール」を読みました。
2001年に発売された小説で、私がまだ高校を卒業したくらいです。かすかにタイトルの記憶は残っていました。
今でこそ、当たり前の単語となった「インストール」が新鮮だったように思います。
作者が17歳で書いたとは思えない美しい文章とその内容に、ただただ引き込まれていっきに読み終えました。
受験生の高校生女子と、大人びた小学生の約ひと月ほどにあった時間を描く。
まだ大人になりきれない高校生という時間、どう生きていくか、悩み出す時。
どうしたらいいのかわからない主人公が、学校を休みだし、自分を見つけたい気持ちにとても共感できました。
他の人とは違うことをしたい気持ちがあっても、どうしたらいいかわからないもどかしさが表現されていた。
また、出会った大人びた小学生宅に昼間から忍び込んで、パソコンでお金を稼ぐ仕事をする。
その小学生は、パソコンにも詳しく、今や当たり前のネットで稼ぐことをやっていて、どちらが大人なのかわからない。
あべこべとも言える登場人物のやりとりが、コミカルで作品に引き込まれました。
17歳でどうしてこんなきれいな文章が書けるのか、感嘆する。
主人公も大学受験を控えた高校生ということもあり、年齢や環境が近いこともあったのかもしれない。
そうだとしても、17歳とは思えない文章に、ただただ目を奪われた。
また、未完成な年齢の2人が、ネットでお金を稼ぐという当時にしては先進的な行動することにとても好奇心もかき立てられる。
他とは違ったことをしたい、そんな気持ちがこの作品の根底にあるような気がした。
締めくくりはあっさりしていましたが、余韻がしっかりと残り、その後が少し気になる終わり方ではありました。
しかし、綴られた内容をふりかえると、その後は容易に想像できます。
レールを外れた場所で、成長する登場人物にとても共感できる小説でした。
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