糸かがり手製本はん・ぶんこ手製本「一文物語365 天」表紙閉じ・内側の紙貼り
糸かがりを終え、糸かがり手製本最後の工程になります。
表紙と裏表紙は、内側に糸を通してまだ開いた状態のなので、これを糊で閉じ、見返しになる紙を貼ります。
この作業が終われば、いよいよ完成です。
見返し用の紙
新アトモスという種類の紙。墨流しのような模様が入った紙です。
世界堂で、一枚一枚バラ売りしているので、毎回必要な分だけ購入しています。
表紙の内側に貼るので、表紙サイズより一回り小さいサイズを型紙を当てて、目印を打ち、一枚一枚切り出します。
表紙の内側に貼る紙が、用意できました。本は、20部作るので、表紙と裏表紙を合わせて40枚切り出しました。
お手製糊ボンドで、表紙を閉じる
手作りした糊ボンドは、すぐになら貼り直しができる適度な強度を持った糊。ハケを使用しても伸びがよく使い勝手がとても良い。
数を作るときや、広い面にはり合わせる時には、とても便利な糊です。
のりボンドの作り方の記事はこちら↓
まず、表紙の内側に糊ボンドを塗ります。
厚紙を綴じ合せます。この時、ヘラなどを使って表紙全面がしっかりくっつくように押し当てます。
道具を使うことで、少ない力でもしっかり力が伝えることができます。
下側の表紙ののりしろ部分に糊を塗って、厚紙を閉じるように折り返します。
この時、角をあらかじめ爪などで押し込んでおきます。こうしておくことで、次ののりしろを折った時、綺麗な角になります。
縦ののりしろ部分に糊を塗り、折って貼り付けます。
下の部分の角が、綺麗な角になります。
同じく、次ののりしろ部分の角を押し込んでおきます。
表紙ののりしろを閉じることができました。まだ、厚紙の面が見えてしまっているので、ここにあらかじめ切っておいた見返し用の紙を貼り合わせます。
ヘラを滑らせて、空気を抜くようにしっかり押し当てることで、綺麗に貼り付きます。
これで、表紙の内側をとじあわせることができました。
同じく裏表紙も同じようにして、糊で貼り合わせていきます。
出来上がった裏表紙。
これで、本の形になりました!
しっかりプレスしながら、丸1日乾燥させて完成です!
まとめ
一つ一つしっかり作り込んでいくことで、手製本とはいえしっかりとした本を作ることができます。
中身がなくても、無地の紙をかがることでノートにもできます。
紙を切ったり、糸でかがったりと工程はたくさんありますが、出来上がってみると一つ一つに愛着が湧いてきます。
これが、手作りの醍醐味だと思います。