Book+、1冊1冊に作家の世界観と本のパワーが感じられて楽しめたアーティストブック・手製本の展示販売イベント![2019]
2019年6月5日から始まったブックイベント「Book+」を見てきました。
Book+は、今年で、11回目となるアーティストブック・手製本の展示販売イベント。
アーティストやフォトグラファー、デザイナー、イラストレーターたちによる、なにかがプラスされた本が展示されています。
今年は、豆本が多かったです。細かいところまで作り込まれていて、手にとってじっくり見応えありました。
写真や絵、物語のZINE、遊び心ある作品もあって、1冊1冊に作家の世界観と本のパワーが感じられ、楽しめました。
オーナーさんから作品とその作家さんのお話を聞きながら、他にはない本に触れる時間を過ごすことができました。
Book+についてと、そこで好きになった作品をご紹介します。
インスタレーション
店内に入る前に、出迎えてくれるのは、同時開催されているインスタレーション作品。
菅沼靖幸さんの「和色展」。
グラデーションが綺麗な写真作品。布にプリントされています。
さて、何を撮ったものかわかりますか。
羊羹の断面なんです。被写体に断面を選ぶ、まさかそれが羊羹の。
店内・ブックカフェギャラリー
看板が立つ階段から店内に入れます。
店内は、ぐるりと作品が展示されています。
すべて手にとって読むことができます。棚の中にも出展作家さんの過去作品もあり、楽しめます。
気になる作品があれば、オーナーさんから説明が聞けます。
好きな3作品
1作1作、手にとって見て、これは、と魅了された作品3つご紹介します。
紙魚図鑑 / 津村明子
本の紙を食べる虫についての図鑑作品。
表紙の虫をイメージさせる糸は、本文と裏表紙を綴じています。アイデアがとてもユニークです。
本文は、紙魚について説明されています。
しかし、ところどころ紙が食べられて、穴が空いている演出も、作品の世界観を物語っていて、とても楽しめました。
お伽の国の素敵な贈り物 / どーる・HONOKA
豆本蛇腹タイプの、お伽の国のギフトカタログ。
巻末の小さなハガキで、好きな品物を申し込みができるほど、こだわって作られていた作品。
コンセプトがお伽の国だけあって、掲載されている品物は、ファンタジー世界のアイテム。
1ページ1ページ開くと、描かれたアイテムが飛び出るギミックになっていました。
アイテムの紹介文も丁寧な文章で、アイテムの絵も書物にありそうだけど、しかし可愛く味わい深いタッチで描かれていました。
1つ1つじっくり選びたくなりました。ハガキを送ったら、本当に送られて来そうな、お伽の国のギフトカタログでした。
Diary / おがわらあや
最初は、誰かの日記が書いてある作品かと思いました。しかし、これは、オリジナルの日記帳で、ちゃんと書き込めるもの。
1ページ1ページに日付がプリントされていました。そのフォントもオリジナルのものでかわいい。
あまり目立たないように、色や線、模様が適度に描かれ、しかも全ページ違ったデザインで、飽きさせない。
裏表紙には、12ヶ月分の数字が用意されて、○で囲むことで、何月の日記帳が簡単に作れます。
オリジナルの日記帳というアイデアに惹かれました。
まとめ
ここでしか出会えないような作品ばかりでした。
1冊1冊に、本のパワー、作家が注いだエネルギーを感じとることができました。
Book+ 開催情報
MOTOYA Book・Cafe・Gallery
2019/6/5(水)~ 6/29(土)
13:00~20:00
※月曜・火曜 お休み
※6/15(土)6/16(日)は17時から
※入場は閉館の30分前まで
東京・初台の静かな住宅街の中にある、ブックカフェ・ギャラリーです。
Cafeでの展示になりますので、ドリンクのオーダーをお願いします。
MOTOYA Book・Cafe・Gallery Webサイト
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