小説「流されないように 第一話」by 白樺あじと を読んで、下駄箱1場面で、日常ミステリーを最後まで楽しませてくれる作品![第二十九回文学フリマ東京戦利品]

小説「流されないように 第一話」by 白樺あじと
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2019年11月24日に開催された文学フリマ東京。

そこで入手したアイテムをご紹介。白樺あじとさんの短編ミステリー小説。

当日のブースには、本作だけが置かれていました。ご本人は不在のためなのか、無料で配布されていました。

前回、前々回の文フリでもご本人は不在でした。

本作も、無料にしておくのはもったいないほど、面白い日常ミステリー小説でした。

目次

日常ミステリー小説「流されないように 第一話」

第一話とあるので、続編がある模様。

舞台は、とある高校の下駄箱。

第一話は、終始、下駄箱の場面で完結します。

1場面で全てが進行しますが、柔らかな文体と流れるような文章の引き込み力で、最初から最後まで楽しませてくれます。

その下駄箱で、とある女子生徒から、突然、犯人扱いをされてしまう主人公の男子学生。

訳がわからないまま、事情を聞きながら、話が進んでいきます。

二人の会話は、終始下駄箱で行われますが、彼女の説明や推理を展開してく男子学生の思考が、高校全体を想起させるので、読んでいて飽きがきません。

作者の白樺さんの作品は、日常ミステリー作品が多く、ゆっくりとした流れの中に、ハッとさせる鋭さが随所にあって、楽しめます。

もちろん、ミステリー小説ですので、しっかりとした構成と作り込みで、読む側も推理をしながら読み終えることができました。

まとめ

まだ、第一話だけのようで、次のイベントあたりには、新作として完成した作品が読めるのではないかと思っています。

学園モノのミステリーになるのでしょうか。続きが楽しみです。

なにより、文章も作品自体も面白く、毎回楽しみにしているのですが、いつも本が無料配布。

本にもされているので、当然、制作費がかかっているはずです。ぜひ、お金を払わせて欲しいと思っています。

白樺あじとさんのTwitter:@coelacanth_va

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