冬が嫌いな殺し屋の冬 by 白樺あじと を読んで、殺し屋が殺しをしておきながらの殺し屋による日常系

2019 5/01
冬が嫌いな殺し屋の冬 by 白樺あじと を読んで、殺し屋が殺しをしておきながらの殺し屋による日常系

2018年11月25日に開催された文学フリマ東京で、入手した作品。

以前、別のイベントで知ったミステリー作品を書く作家さんの新作。

今回の文フリにも出店されるとのことで、新作を楽しみにしつつブースに向かいました。

なんと、新作だけが置かれていて、ご本人は不在。しかも、その新作「冬が嫌いな殺し屋の冬」は、無料で配られていました。

ありがたくいただき、楽しんで読ませていただきました。

目次

殺し屋が殺しをしておきながらの殺し屋による謎解きミステリー小説

冬が嫌いな殺し屋の冬 by 白樺あじと の目次
  • 第一章 冬の殺し屋
  • 第二章 歳末の殺し屋

寒くなったこれからの季節に読むのにピッタリでした。

短編二本がくっついたような構成でした。

町に溶け込んだ主人公である殺し屋の男のごくごく普通の殺しの日常が描かれています。

決して、殺人描写がえぐいわけでもありません。

むしろ、そういった過激で刺激的な描写は、一切ないのが特徴でもあります。

淡々と主人公の行動と思考が描かれているだけなんですが、気づくと作者の術中にはまり、抜け出せなくなっていました。

見えない犯人の包囲を破るちょっと変わった日常ミステリー

何気ない殺し屋の日常が書かれた本作。

依頼を受けて、殺しをしていくの中で、いつの間にか真犯人の罠に引っかかってしまっています。

もちろん、読者でもある私もでした。

第一章を読んでいるときに、これは本当にミステリーの物語になるのかと思うほどでした。

第二章で、真犯人の罠に気づくまで、布石があったとは思いもしませんでした。

さり気なく、淡々と書かれている文体が、それをそう見せないところも面白かった。

筋がしっかり1本通った面白いミステリー小説でした。

まとめ

冬が嫌いな殺し屋の冬 by 白樺あじと の表紙

殺し屋が殺しをしつつ、見えない罠にはまってしまっていた日常系の部類に入るミステリー小説でした。

文体は決して、抑揚があって、ハラハラドキドキするものではありませんが、それが読み進めれば進むほど、あとからハッとさせられます。

過激的な描写や強い謎要素が苦手な方でも、読むことのできるミステリー小説だと感じました。

白樺あじとさんの他の作品や新作ミステリーをもっと読んでみたいです。

白樺あじと Twitter:@coelacanth_va

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