手製本を作る際、貼ってもすぐはがせる使い勝手のいい糊「のりボンド」の作り方!
1冊、2冊の手製本を作るだけなら、市販のスティック糊を使用した方が、早く簡単です。
しかし、10冊、20冊作ったり、A5・B6サイズくらいの文庫本、より大きな本を作るとなると、スティック糊では効率が悪かったり、しっかり貼り付けられなかったりします。
そこで、私は手製本界隈で使用されている「のりボンド」というもので、厚紙と表紙の紙を貼り付けています。
「のりボンド」の良さ
手製本制作の糊は、「のりボンド」しか使っていません。
そのくらい使い勝手が良く、しっかりとした強度が出るのりなんです。
- 紙にのりを塗る伸び具合もいい!
- 貼り間違えた時も、のりを塗った直後なら簡単にはがせる!
ただし、一般には販売されている糊ではないので、自分で作る必要があります。
でも、ホームセンターで買える材料で、とても簡単に作れます!
「のりボンド」の作り方をこの本で知りました。
ヨンネさんの「はじめて手でつくる本」
これ以外にも、いろんな手製本の作り方、見栄えする糸のかがり方などが紹介されています。
本屋さんで見つけたときは、迷うことなく購入しちゃいました。
用意するもの
- フエキのり
- ボンド
- 水
- 容器
- ヘラ
フエキのり
黄色いパッケージが特徴的なフエキのり。
以前、これ以外の糊を使ったら、あまりいいのりにはならなかったです。
ボンド
ごく普通の木工用ボンド。
作り方
フエキのりを使用する分、容器に出します。
先に紹介した本には、大量に作りおきする内容で紹介されていますが、私は頻繁に使うことがないので、製本時に使用する分だけ作っています。
水を少量加え、ヘラで混ぜ合わせていきます。たくさん水を入れてしまうと玉になってしまうので、少しずつ水を入れます。
フエキのりに、水が馴染むまで、混ぜていきます。
馴染んだら、また水を少量くわえて、混ぜます。
フエキのりが、少しずつ柔らかくなっていきます。
水と混ぜ合わせたフエキのりが、ヘラから、スーッと落ちていくくらいになるのが目安。
とろけたチーズが垂れるときよりも、水っぽい印象です。
そこまでできたら、ボンドを混ぜます。量は、フエキのり10に対して、ボンド1の割合。
これは、ほとんど適当です。
ボンドが混ざることでさらに白っぽくなります。しっかり混ぜて、のりボンドの出来上がり!
もし、水っぽかったりしたら、フエキのりを少し足すこともします。また、のりの強度を強めたい時は、ボンドの量を増やしています。
使用箇所、用途に合わせて、調整してみてください!
まとめ
初めて作る時は不安ですが、一度のりボンドを作って、紙を貼ってみると手放せなくなるのりとなりました。
また、しっかりプレスして乾燥させることで、仕上がりの見栄えもより美しく見えます。
手製本の制作の際には、お手製のりで、素敵な本を仕上げてみてはいかがでしょうか。
あと、のりを塗るときの刷毛は、これを使っています。
この刷毛は、先が化学繊維で、束ねているモノもプラスチック製なので、錆びることもありません。刷毛を使うことで、時間短縮、塗る作業も効率よくできます。
近くのホームセンターを探したのですが、置いてありませんでした。
手製本に関するお仕事やスクールなどをされているまるみず組で購入。材料や道具もオンラインショップで販売していたので、こちらで購入させていただきました。
まるみず組 Webサイト
http://www.marumizu.net/site/
MARUMIZU-GUMI オンラインショップ
http://marumizu.ocnk.net/product/314
(2017年3月14日時点で、刷毛は品切れ中)
のりボンドを使用した作品作り記事
手製本は、オンラインショップminneで販売しています。