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本書を読むのは2回目。
前回読んだ時の私は、自分の心を人に開けず、自分を見つめ直したいと思っていた頃。
ただそのやり方がわからず、本書にたどり着きました。読んだことで、自分と向き合うことができました。
本書でいうシャドウ・心の闇との向き合い方を学び、実践。自分の心の闇と向き合いことは怖く、苦しい作業でもあります。
でも、自分が抱え持つ闇を認め、その中に隠れていた本来の自分や新しい自分のきづきも発見したことで、以前よりも明るく、精神的にも楽に生きれるようになりました。
今回、改めて読み直して、まだ向き合えていなかった自分の感情の捉え方を見つめ直すことができました。
本書の感想を踏まえて、自分の変化を紹介します。
シャドウは、その意味の通り、自分の影の部分。暗い部分、目を背けている部分と言ってよいでしょう。
たとえ、背けている意識がなくても、無意識に見ないようにしていることもあります。どこかで、自分の暗い部分、否定しまっています。
シャドウを否定すればするほど、シャドウが見えなくなります。関心を向けていなければ、心は楽になるように思えます。
しかし、シャドウは、無関心の間にいつの間にか肥大化してしまうのです。
シャドウを無視することで、自分の暗い部分をより増大化させる悪循環を生みます。
決してこれからの行動や思いを持ってはいけないと言う訳ではありません。
そうなった時に、自分でこれらに気づけるかどうかポイントです。
その状態に自ら気づき、その時の自分の感情を感じとることができているのか。
その感情と素直に向き合うことが何より大切です。
悪循環に陥ると、怒り、怖れ、妬み、敵意の形でシャドウとして現れます。
他人との比較から、悪循環が生まれるのです。
シャドウは、打ち勝つものではありません。
否定し続けると、悪循環を生み、シャドウを肥大化させ、飲み込まれてしまいます。
自分が好きに慣れない自身の一部を締め出せば、知らず知らずのうちに、自分の最も価値ある才能を封印することになる。
それだけでなく、心の闇を隠すために自分を偽るとどんどん身動きができなくなります。
私自身、自分に嘘をつき続けて、自分の弱さを見られないよう人の視線ばかり気にしていました。
いつの間にか、本心で自分を動かすことができなくなって、苦しんでいた時期がありました。
しかし、シャドウを見つめ直しすことで、今では、ブログを書いたり、小説を書いたり、好きなことを好きと言える自分でいます。
本当の自分を偽らず、本来の自分でいることが、一番楽に自分を生きることができると思っています。
当然、弱さが露呈する時もあります。でも、それはシャドウや自分の暗い部分ではありません。
それも個性なのです。長所ばかりで個性を判断している訳ではなく、短所も含めて、その人の個性だと思えます。
ここから私がシャドウと向き合った話です。
コントロールを手放したとはいえ、自分勝手に感情をぶちまける、と言う訳ではありません。
私は、自分の喜怒哀楽を、ある上限を超えないように制御していました。
単純に何かに感動する場面では、これ以上感動したらいけない、と思っていました。
なぜか。
その上限を超えたときの自分の感情が、どうなるか想像できず、怖かったからです。
自分の感情と向き合えていなかったのです。
裏返すと、感動して涙を流すとか、喜んではしゃいでしまうとか、悲しさを受け入れる気持ちと向き合いたくないとか、自分から感情をむき出すことことに恥ずかしさを感じていました。
そして、その感情を人に見られたくない、恥ずかしい自分を見せてたくないと思っていたことに気づきました。
それでいて、誰かを喜ばせたかったり、感動させたかったりする私がいます。
自分が感情をさらけ出せずに、そうすることがどうしてできるのだろうかと気づきました。
この自分の感情と向き合うことも、自分を偽らないと言う過程があって、わかったことです。
感情をコントロールすることは、自分を偽るのと同じこと。それに気づいて、自分の感情を認め、制御することを手放しました。
きっかけは、演劇の舞台を見たこと。
生で、人と人がぶつかり合う演劇が、自分には刺激が強く、感情が波打ちます。その波が、大きな波となって自分が飲み込まれるのがとても怖かったのです。
しかし、感情と向き合うことを決めてから、決してそれが怖いものでもなく、感情の上限を超えても恥ずかしいことでもないと、気づきました。
感情を持つことは人として自然のことであり、恥ずかしくも怖れを抱くものではないと思えるようになりました。
むしろ、感情があふれることで、自分の心が豊かになったにさえ感じられるようになりました。
そして、自分から溢れる感情が、別の人の心を豊かにすることも学びました。
シャドウを見つめるのは、とても怖いもの。
その怖れていることは、自分の至らさではなかったのです。自分が計り知れない力を持っていることに気づくことに怖れていたのです。(幼少期からの教育環境に起因しているのかなと、今は思います)
でも、その力を認めて、自分と統合することで、今まで気づけなかったことにも気づけるようになり、より人生が豊かになると実感しました。
1つシャドウに光が当てられたことで、また違うシャドウも見えてきます。でも、それはまた自分と向き合うべきものだと知っています。
その先には、本来の自分、新しい自分が待っているのだと思え、次第に怖れが一時的なものだと感じられます。
シャドウ・エフェクト2回目を読んで、また一つ豊かな自分を手に入れることができました。
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