小説「廃墟都市の復活」by フィリップ・リーヴ を読んで、少し寂しさの残る締めくくりにも移動都市シリーズ完結への圧巻の物語に満足!

小説「廃墟都市の復活」by フィリップ・リーヴ
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小説「移動都市」シリーズ4部作の4作目完結編「廃墟都市の復活」を読みました。

1作目「移動都市」は実写映画化され、壮大なスケールと圧巻の映像で表現されました。

映画化されるという映像を見て引き込まれ、原作小説「移動都市」を読んだのがきっかけで読み続けています。

4作目は、3作目から半年経ってからの物語。

完結編、最終巻は上下巻というボリュームで、ラストに向かって圧倒的なストーリー展開で進んでいきます。

どの部分をとっても、最後、どんな形におさまるのか想像できないほど、移動都市世界が動きます。

移動都市最終巻「廃墟都市の復活」の感想です。

目次

あらすじ

ヘスターが沙漠に呑まれて消えて以来、抜け殻のようになってしまったトムだったが、彼の魂をゆさぶり起こしたのは、飛行商人として訪れた街で見かけた、故郷ロンドンの知り合いの姿だった。慌てて声をかけたが相手は人違いだという。間違いないはずなのになぜ? かの地に何かが隠されていると確信したトムは、娘レンを伴いロンドンを目指す。見捨てられた地で彼らを待つものは。

4つほどの軸で、それぞれの思惑を胸に、動いていく展開。

すべてがつながる物語

三作目の終わりで、トム、へスター、レンの家族は一つになりかけるも、バラバラになってしまった。

その他の登場人物のそれぞれの地に戻ったが、都市が移動する世界観を模倣するように、それぞれの登場人物も移動し始める。

世界は、また古代兵器の恐怖にさらされようとしていて、それを手に入れたい者、それを阻止しようとする者、逃げる回る者がいて、様々な葛藤が描かれていた。

廃墟都市・ロンドンの復活

一作目で、崩壊したロンドンだったが、妙な噂が流れてくる。

その真相を確かめにいくトムとレン。

物語を追いながら、どうロンドンが復活していくのか楽しめる。

これも移動都市らしく、かつSF的な描写にワクワクした。

キーとなる登場人物・2体のストーカーとペニーロイヤル

物語の鍵を握るのは、2体のストーカー。シュライクとストーカー・ファン。

感情をもたない戦闘ロボットだったのだが、人間のように自制し、目的のために動く。

前作まで、怖い存在だったストーカーだったが、なんだか、人間らしく見えて、感情移入できてしまう。

あと、2巻から登場したペニーロイヤル。しつこく主人公たちに絡んでくる。

しぶとく自分の冒険譚を披露していて、憎くてもどこかまた憎めないキャラクターである。

本作にも欠かせない立ち位置で、物語を良くも悪くもいい具合にかき混ぜてくれている。

喪失感の残る結末?

物語は確かに完結しました。

しかし、何か失われ、むしろもっと知りたい気持ちが残りました。

物語が完結したことで、物語が失われたとも言えるかもしれない。

だからこそ、この世界がさらにどうなったのか、想像させてくれる。

それでも、なるほどと思わせる形で結末を迎えた。

その閉じ方にも、本作にふさわしく、最後まで読んで良かった小説でした。

小説も映画もオススメです!

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