「人生の勝算」by 前田裕二 を読んで、自分の人生のコンパスを問う。

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コンパス
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「人生の勝算」を読んだ時、私は、「人生のコンパス」という言葉がとても印象に残りました。

しかし、読み終えた時、その「人生のコンパス」が漠然としていて、よくわかりませんでした。

先日、AbemaTVの番組「徹の部屋」を見る機会がありました。

出版業界の革命児・見城徹さんが「今、一番会いたい」ゲストを招き、内臓と内臓をこすり合わせるような熱狂トークを披露する番組。

「人生の勝算」の著者・前田裕二さんが、キングコング・西野亮廣さんとともにゲストで出演していました。

番組の最後の方で、見城さんが、前田さんと西野さんの二人の生き方を、「個体の掟」を持って生きている、と話されていました。

そこで、私は本書に出てくる「人生のコンパス」の意味が、「個体の掟」なのではないかと、やっと腑に落ちました。

本書の「人生のコンパス」について考えてみます。

目次

内容紹介

今、最も注目される若き起業家が生きていくための路上ライブで身につけた人生とビジネスの本質をすべて明かす―。

SNS時代を生き抜く為に必要な〝コミュニティ〟とは何か。
SNSの次の潮流である、ライブ配信サービスの最前線はどこか。

アーティスト、アイドル、モデルなどの配信が無料で視聴・応援できる。そして、誰でも配信者になれる。画期的な仮想ライブ空間の「SHOWROOM」を創り出した前田裕二の全思考。

「勝算なんて何の根拠もないことを、この若き経営者は知っている。だから、前田裕二を信じた。」
――秋元康

秋元さんが〝堀江以来の天才がいる〟というから会ってみたら、本当だった。
――堀江貴文

Amazonより

著者・前田さんの伝記のような、今までの出来事を振り返りながら、前田さんの考えていることが綴られている。

スナックが潰れない話や、コミュニティ作りがあらゆるビジネスの鍵なることなど、これからを生きるヒントが書かれていると感じた。

「人生のコンパス」は持っているか?

この本の中で、具体的に人生のコンパスとはどんなものなのかは、書かれていません。本全体を通して、前田さんのコンパスというものが示されているだけです。

人生のコンパスを考える時に、印象に残った文を引用します。

最も不幸なことは、価値観という自分の船の指針、コンパスを持っていないということ。そして、持たぬが故に、隣の芝生が青く見えてしまうことです。

自分が何をしたいのかを示すコンパスがないと、人生という荒波の中で、すぐに迷ってしまいます。

コンパスを持たずに航海に出ることは、リスキーです。自分でも思わぬ方向に向かって、帆を進めることになります。よってまずは、船を漕ぎ出すよりも先に、コンパスを持つための努力をすべきだと思います、あとは原動力さえしっかりしていれば、どこへでも行けます。

揺るぎない方針を持って、強い意志で前進していくうちに、必ず目的の大陸にたどり着きます。だから、新しい挑戦をするときには、動き出す前にまずは自問してみましょう。  コンパスは持っているか? と。

それは、人生の価値観、向かうべきベクトルを明確に持つこと。つまり、「人生のコンパスを持っている」ということです。コンパスを持つためには、とことんまで自分と向き合って、自分の心と深く対話する必要があります。

最後の引用にある「人生の価値観」「向かうべきベクトル」というのがコンパスに当たると思います。しかし、その2つのこと自体に詳細な説明はありません。

それを求めるためには、引用の最後にもあるように、「とことんまで自分と向き合って、自分の心と深く対話する必要があります。」

周りに流されるのではなく、「自分で進みたい方向を具体的に打ち出す」ことなんだと思います。

自分の「人生のコンパス」とは

私は、2015年を境に、やっと自分と向き合うことを始めました。それから2年たって、ようやくやっと自分と正面で向き合えるようになったところです。

だから、正直、今、コンパスを持っているかと問えば、持っていない。ただ、つかみかけてはいる、というのが本音である。

このブログの副タイトルにもしているように、自分の想像力を形にしたい。

いや、形にしている最中だ。実際に、物語を作っている。

こんなことを声に出すことは、2年前に自分だったら恥ずかしくて言えなかった。

だが、今は違う。

今、コンパスの針が、最良な方向に向いているのが物語を書く、小説なのだ。

時として、それは変化して、小説ではない方向に向くかもしれない。でも、きっとそれがその時の最良の方向である。

私の場合、コンパスの針を支える軸にあるのは、想像力。物語に合わせるなら、私の考え出す空想世界。

空想を、ただ空想しているだけなら、ただの空想だ。

これからの一歩一歩は、それを切り出して、具現化して行くことだ。

具現化することで、形ある空想になろう。

それが私のコンパス。

自分を問い続ける

過去10年は、自分と向き合ってこなかった。まだまだ、自分を知らない。

引用にもあるように、

とことんまで自分と向き合って、自分の心と深く対話する必要があります。

自分の人生は、誰かの人生ではなく、自分の人生なのだ。

まず、自分が自分を知って、自分を理解り、そして、自分を生きる。

自分への問いは、やっと始まり、いつまでも終わることはないだろう。

問い続けることで、見えてくるものがある。

そうすることで、コンパスは、「勝算」を差し続ける。

著:前田裕二
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