本当の自分を表現することで、苦しみから解放される

はしゃいでいる子どもたち

人は、表現する。

あるとき、そう言われて、確かにと私は思いました。

私自身は、文章、とりわけ小説であったり物語を書いています。もちろん、このブログも一つの表現。

表現は、別に何でもいいのだと思います。歌を歌う、楽器を弾く、体を使って踊る、プログラムを書く、話をする、笑う、走る、旅をする……。
なにか自分から発し、行動しようとすることが大事なんだろうと、その言葉を聞いて思いました。

そして、同時に私は、表現することで人は、救われるのではないかと思ったのです。

表現していたことで救われた

私は、表現していたおかげで救われたのです。

とても苦しい時期がありました。仕事で上手くいかなくなりました。だんだん自分の心が追い詰められていきました。それは、自分の弱い部分がだんだんと見抜かれていったのです。私は、その弱い部分隠していたのです。隠し続けるために、別のことをしてできるように周囲を、そして自分をもカモフラージュしていました。弱さを表に出すことが、ひどく怖く、弱みを出せば、嫌われてしまうと本気で思っていました。

本当に嫌われることもあれば、そうでないことも、あとあとわかるようになりました。ただ、それを隠し続けて、出来ることも出来なくってしまうほうが、よっぽど辛かったです。今まで築いてきた関係性などが、一瞬で崩れるのです。

その弱さとは、本当にやりたいことを恥ずかしくて人には言えず、いつかはやりたいと思って、でもそんなことをする資格はないと自分を偽る行為そのものだと思います。もちろん、それ以外にも、人と話すのが苦手であるとか、性格上の問題などもありますが……。

そんなときでも、毎日続けていることがありました。今思うと、それは、表現でした。私は一文物語というものを毎日ひとつ作っていました。毎日、一文で完結する短い物語です。
仕事がだめになり、そこから離れることになってもそれだけは、なぜか続いていました。無気力になり、それをやめることもできたと思います。一文物語は、その時点で、二年続いていたので、毎日作ることが習慣になっていました。それに毛頭やめる意識がありませんでした。

その時期は、好きなアニメを見ても、普段なら笑えるお笑い番組を見ていても、気晴らしになるようなことをしても、いっさい笑うことができませんでした。心の中では、おもしろい、楽しいという意味は理解しているのに、それが表に出ることがありませんでした。

そんな感情がどん詰まりしているときでさえ、一文物語は毎日作っていました。考える時間もそんなに長くなく作れるから、あまり苦にはならなかったのだと思います。そして、復調するきっかけになったのも、この一文物語でした。

ずっとオンラインにこっそりアップしていましたが、手製本にするきっかけがあり、自ら手製本を仕立てることなりました。手製本を自分で作ったことで、何か手で物を作る楽しみを心の奥底からいいなと思えたのです。そして、その手製本をもってイベントに参加したことで、より自分の書いた物を読んでもらい、何かを感じとってもらいたいと思うようになりました。

それからは、心の奥底に隠していた小説を書きたいという行為、気持ちを行動に出すようにしました。そしてら、いっきに心が楽になりました。たぶん、一文物語という表現をしていなければ、どうなっていたかは想像がつきません。このブログも書いていなかったと思います。

人は、表現することで救われる。人生が楽しくなのではないかと思うのです。

表現することで、苦しみから解放される

いろんなことで、苦しんでいる人もいると思います。私は、もしかすると、なにか表現することで、その苦しみから解き放たれるんじゃないかと思っています。一瞬でそうなるかはわかりませんが、私も時間がかかりましたし、まだその途中でもあります。

ただ、私自身、けっしてお金がたくさんあるわけではありません。現在、所持している金額は、少ないです。だからといって、そこにめいいっぱいの苦しさは感じません。表現しているから確かに心はとても穏やかです。とはいえ、現実的には周囲の助けがあって生かされているのが現状です。しかし、これも自分が表現した結果、支えてくれる人がいるのだなと思えます。

もちろん、お金があったことに越したことはありませんが、それを得るなら自分の表現で得ることができれば、なおいいと思っています。むしろ、それは私自身だけでなく、世界中の人がそうであって欲しいと思っています。

本当の自分を表現していく

自分の奥底に隠していたものと向き合うのは、少々怖いものがありました。でも、向き合ったことで、本当の自分に出会えた瞬間でもありました。本当の自分をおざなりしてしまえば、また心を、自分を苦しめる。

これからも、私は、私を表現する。

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ABOUTこの記事をかいた人

水島 一輝

一文だけの小説も書く小説家。毎日1つ一文で完結する物語を書き、5年目1700作を超え、今も続く。Webデザイン業を経て、中学生時代から物語を書いて暮らしたいという思いが忘れられず、実現すべく作家活動を行っている。ファンタジー小説をオンラインで更新し、手製本を手がけて作品販売も行っている。