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Pinocchio展は、絵やオブジェ、アートブック、写真、版画などなど、それぞれ作家性に富んだ作品ばかり!影絵も素敵だった!

2018年9月12日から10月7日まで開催されているPinocchio(ピノキオ)展に行ってきました。
ピノキオをテーマとした12人の作家の作品展で、私の作品も参加しています。
しかし、Pinocchio展を見に行って、お客さんとしても十分に楽しめた作品展でした。
絵やオブジェ、アートブック、写真、版画などなど、それぞれ作家性に富んだピノキオ作品ばかりでした。
そのPinocchio展をご紹介します。
お出迎えは、インスタレーション

会場は、京王線の初台駅から少し歩いた住宅街の中。
一般住宅に並んで、静かなところにあるMOTOYA Book・Cafe・Gallery。

お店、入り口手前にある展示スペースに、何やら吊るされたものがあります。
ピノキオ作品に出てくる登場人物や重要なアイテムを切り抜いた黒い紙。
もしかして、これだけなのでしょうか?
さまざまなピノキオ作品が飾られている店内

店内のいたるところに、ピノキオにまつわる作品が飾られています。

静かで落ち着いた店内。

12人の作家が作った作品だけでなく、世界各国から集められたピノキオに関する本、絵本も置かれていました。
下の本棚に置いてあるので、自由に読むことができます。

作家さんの作品だけでなく、オーナーが表紙を換装させた本も置いてあります。
それぞれの作品についても、オーナーから詳しいお話も聞けます。
私の書いた小説作品もありますので、ぜひ、手にとって読んでください。
心をつかまれた3作+1
一つ一つ作品を手に取り、絵や写真、オブジェアートをじっくり眺めさせてもらいました。
その中でも、心をつかまれた3作品と本を1冊ご紹介します。
Pinocchio in resent days / 太田 潤
https://www.instagram.com/p/Bn5vw5TnTsR/?taken-by=motoyabookcafegalleryピノキオの原作はテーマ、舞台、様々に今日の世界に通じると感じさせる。
もし現代の日本でこの物語が歴史上初めて書かれたとしたら。
架空の設定とその小説に挿入された、架空の挿絵的写真。
写真の説明文には、現代的設定でピノキオになぞらえた物語が添えられて、写真と文章ともに楽しめる作品でした。
写真で、現代を切り口にピノキオを見る視点は、写真家ならではだなと感じました。
ピノキオの自由研究 / なかまつ ななこ
https://www.instagram.com/p/Bnx3v0PHsJx/?taken-by=motoyabookcafegallery人間になったピノキオの初めての夏休み。
自由研究の宿題を考えているみたいです…。
ピノキオ物語の後日談にあたる可愛らしい手作り絵本によるお話。
そう、ピノキオは、人間になるまでの物語の中で、何度も学校で勉強をすると宣言していたにも関わらず、学校に行かなかったんですよね。
そんなピノキオが人間になって、夏休みに行った宿題とは……。
後日談を描く切り口、そして、ピノキオ物語に合わせた内容がとても面白かった作品でした。
GHOST / 野中健一
https://www.instagram.com/p/Bnxsobynqbb/?taken-by=motoyabookcafegalleryもしも。
この現代に想うピノキオは快楽人形である。
そして この現代に想う快楽人形は 人間の亡霊である。
さて、 現代の亡霊は何を想い 何を求めている?
すこし変わった不思議な作品でした。タイトルもゴースト……。
私は、ピノキオの物語を小説で読んだ時、現代にも通じる風刺にすら感じられました。
野中さんの作品を見て、そんなところを言おうとしているのではないかと、勝手ながら強い印象を抱いてしまいました。
もちろん、結論は出ませんが、目と心に訴えかけてくる力強い作品でした。
Le avventure di PINOCCHIO – storia di un burattino –
https://www.instagram.com/p/Bnf2Md2HI3T/?taken-by=motoyabookcafegallery世界各国から集められた本の中の1冊で、元はアニメーション作品の原画作品集。
ダーク感漂う絵が、大きな絵本のように作られた本でした。
どんなアニメーション作品なのか気になりました。
その作品は、Youtubeで見れると教えていただきました。
インスタレーションは、ピノキオ世界の影絵 / Grimn Twins

日が落ちると、光に照らされて生まれた影のピノキオ世界が広がっていました。

風が吹くと、影が揺れて、まるでピノキオが冒険をしているかのように、ずっと見ていられました。

気をつけて、ピノキオ!
大きなサメが、近づいてるよ!
まとめ
少しの間、現実世界から切り離された空間にいたように思える時間でした。
たまには、おとぎ話のような世界に浸ってみるのもいいなと思えました。
しかし、ピノキオの物語は、その現実世界の子どもたち、いや大人にでさえ、戒めや教訓を訴えかけているようにも思えます。
日本では、あくまで可愛いピノキオが浸透しているようにも思えますが、今回の作品展を通じて、ピノキオの物語がとても深い作品なのだと知ることができました。
改めて、いろんな気づきを与えてくれる作品でもありました。
そして、世界にはいろんなピノキオがあって、愛されている作品なんだなと感じました。
Pinocchio展 開催期間・場所

MOTOYA Book・Cafe・Gallery
2018/9/12(水)~ 10/7(日)
13:00~20:00
※月曜・火曜 お休み
※9/15(土)、9/16(日)は17時から
※最終日は17時まで
※入場は閉館の30分前まで
東京・初台の静かな住宅街の中にある、ブックカフェ・ギャラリーです。
Cafeでの展示になりますので、ドリンクのオーダーをお願いします。
MOTOYA Book・Cafe・Gallery Webサイト
SNS:
MOTOYA Book Cafe Gallery | Gallery – PINOCCHIO
