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2019年5月6日に開催された文学フリマ東京。
そこで入手したアイテムをご紹介。白樺あじとさんの短編ミステリー小説。
当日のブースには、本作だけが置かれていました。ご本人は不在のためなのか、無料で配布されていました。
前回の文フリでもご本人は不在で、今回も。
本作も、無料にしておくのはもったいないほど、魅力的なミステリー小説でした。
どれも1編で完結する。それほど長くない分、すっきりとまとまっている。
だが、物語が短いこともあり、ミステリー小説としての事件が起きて、解決に進む形式からは少し外れています。
それでも、芯の通ったストーリーに引き込まれました。
殺人を犯してしまったところから始まり、訪れていた別荘の庭に死体を埋めるよう、庭の管理人から諭される。
死体を埋めた主人公が、事件現場から逃げるまでのお話。
犯人も殺人方法もわかりきってしまっているのですが、なぜ、庭に埋めることになったのか。
主人公が、思考を巡らせて、最後の最後に、庭の管理人の思わぬ目論見が浮かび上がって終わります。
庭に植わる植物やそこに住む小動物たちのことが、よく調べられていて、ゾッとさせられる物語でした。
高校時代に、仲の良い4人が、登山で一人の友達を亡くす。
社会人となって、3人が再会することになった日、登山の一件は仕組まれた殺人だったのではないかと、推理を展開する。
3編の中でも、一番長い作品で、時を超えた謎解きミステリーに、興奮しました。
本作も、背筋が凍るゾッとする落ちが用意されていて、再会というタイトルの意味がとても重く感じられました。
3編の中では、面白かった作品です。
表題作にもなっている1編。
高校生の主人公が、ちょくちょく天笠画廊に通い、店主と絵について話す。
社会人になって、久しぶりに天笠画廊に顔を出すことになるが、店主は主人公のことを覚えていない。
画廊本来の意味を、大人になって思い知らされるゾッとさせられる日常のお話。
ミステリーとは少し本質から離れてはいますが、日常ミステリーの部類でしょう。
本作は、3編あるの中でも、1編ごとにそれぞれ違った怖さの落ちが用意されていました。
文章は、淡々と書かれているのですが、全く飽きがこず、物語の謎を鮮明に浮かび上がらせて、謎解きを要求してくるようにも感じました。
無料で楽しませていただき、大変ありがたいのですが、お金を払ってでも十分に楽しませてくれる作品でした。
Twitter:@coelacanth_va
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