小説「裏世界ピクニック」は、大学生の女の子2人が、ここではない怪奇にあふれた謎の裏世界を探検するSFホラー小説。
作品のモチーフは、ネットロアと呼ばれる実話怪談。現実や裏世界を行き来したり、現実にも怪奇現象が現れるお話になっています。
その3巻をご紹介。
目次
小説「裏世界ピクニック3 ヤマノケハイ」各編の概要と感想
目次・構成
- ファイル9 ヤマノケハイ
- ファイル10 サンヌキさんとカラテカさん
- ファイル11 ささやきボイスは自己責任
2巻で、死を覚悟した女大生の紙越空魚と仁科鳥子の体調は戻り、また裏世界の探検を進めていく。
お弁当を持って行ったりと、よりピクニック感が出てくる。
しかし、後輩が持ち込んで裏世界案件や新しい裏世界の力を持った者も登場する。
そして、裏世界の影響が現実世界に及ぼし、ちらつく探し人の閏間冴月の姿も……。
3巻も続く
続刊が期待される結末でした。
やっと裏世界のピクニックが楽しくなってきた3巻。
1巻は、なんだか怖いが、先のわからない世界をとにかく進んで、ワクワクした感じでした。
2巻は、裏世界の怖さにも慣れてしまい、少し刺激が物足りないと感じるほど裏世界が普通になってしまった。
そして、3巻は、裏世界の冒険というほど裏世界の探検はむしろ少ない。もっとどんな世界が広がっているのか、探検を進めてほしい気分にさせられた。
裏世界の力が現実世界に?
3巻の特徴といえばいいのか、裏世界より現実での場面が多かったように感じました。
裏世界の力が現実にも及ぼしているかのようにも思えました。
また、裏世界に接触できる新キャラも出てきたことで、裏世界の恐怖よりも、現実で起こる事件的イベントが狂気じみていて、怪談より怖く感じられました。
本当の裏世界ピクニックとして、最初のエピソード・ヤマノケハイがメイン。
しかし、ところどころちらついていた閏間冴月の姿も出てきて、ある意味大きな転換だとも思います。
ただ、完全なる決着に落ち着くことはないのですが、少しの進展があるくらい、とここではとどめておくことにします。
バディーの親密さが深まる
ちらつく閏間冴月を通して、空魚と鳥子の関係もだんだん親密さも深まっていった巻でもありました。
なかなか本音の言えなかった空魚が、本音も言えるような関係にもなって微笑ましく思えるシーンもありました。
小桜をはじめ、DS研を巻き込んだ形で、物語は着実に進んでいく3巻でした。
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